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A「……ごめん」
瑠姫「いや……俺の方こそ、ごめん」
瑠姫の腕の中から自力で抜け出す。
すっかり黙り込んでしまった瑠姫とは、もう目も合わない。
そうさせたのは私なのに、心の奥がズキズキ痛む。
でもきっと、次に目が合ったら今度こそ終わりだから。
瑠姫もそれを理解しているから、私と目を合わせようとしなかった。
A「それじゃ、私帰るね」
瑠姫「家の近くまで送る」
A「ううん、気にしないで。電車で帰るよ」
瑠姫「……そっか」
瑠姫から離れて、公園の出口に向かって歩き出す。
あーあ、泣くべきじゃなかったのにな。
瑠姫の前で泣いたのは初めてだった。
" 私たちが恋人だったら "
でも、
" 私たちが恋人じゃなかったから "
私と瑠姫はそれなりに、お互いの幸せに少しは近付けていたのかな。
まだ頭の中はすっきりしないけれど、そう思うことで少し気が楽になった。
私も瑠姫も、それぞれにかかっていた呪縛から、やっと解き放たれたのだ。
とはいえやはり、私の瑠姫への想いは、ただならなかった。
A「本当に瑠姫は、彼女と私を重ねてただけなんだなぁ〜…はぁぁぁ……」
言葉にすると余計に悲しくなってくる。
駅までの道のり、人通りの少なそうな道を選んでまた泣いた。
背丈も髪型も似てるなんて、皮肉だよね。
この髪型も、瑠姫が切らない方が似合うって言うからキープしてたのに。
もうそんな必要はなくなったし、いっそのことこれから美容院に向かおうか。
そうだ、それがいい。
私は携帯で美容院のネット予約をしながら足取り軽く、鼻歌を歌いながら歩き出す。
今までありがとう。さようなら。
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さぎり(プロフ) - 途中でMad In Loveの歌詞入れてるのが最高すぎました主様天才です🥹🩷 (5月3日 12時) (
レス) @page21 id: 1e7facddf3 (このIDを非表示/違反報告)
さ(プロフ) - 更新再開嬉しいです！これからも楽しみにしてます☺️ (10月27日 23時) (レス) @page10 id: 3db943dc83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｻｸｻｸﾊﾟﾝﾀﾞ | 作成日時：2023年9月27日 16時
