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瑠姫と出会った日。
不幸のどん底にいた私を瑠姫が引っ張り上げてくれた、あの日のことを思い出す。
瑠姫が彼女と別れさせられた日、私も婚約者と別れた。

理由は相手の浮気。

もう何ヶ月もずっと、浮気していたことには気が付いていた。
探偵を雇って証拠を集めさせたり、私自身が相手の女にコンタクトを取ったり。
私の目的は女を苦しめることだけだった。
彼が浮気を認めて謝ってくれれば。
相手の女と別れてくれれば。
婚約破棄をするつもりもなかったし、許して結婚しようと思っていた。
それなのに。


「もう疲れた」
A「え?」
「お前、気付いてるんだろ?俺が浮気してるって」
A「…は?」
「コソコソ嗅ぎ回って楽しいか?ああそうか、慰謝料が目当てなのか」
A「なに、それ」
「金なら払ってやるよ。お前がしばらく生活していけるくらいは俺にだって払う余裕はある。だから俺と別れてくれ」
A「ちょっと待って、何言って、」


「俺の本命はお前じゃないから」


そう言って、彼は私を家から追い出した。
どうして、どうして私がこんな仕打ちを受けているのか。
彼の婚約者は私で、相手の女より私の方が…
でもそれは、今はもう過去の話となってしまった。
今の私は彼の婚約者でもなんでもない。


この瞬間、私は彼の赤の他人になった。


何も反論できず、何も行動を起こせず、謝罪の言葉は一切なく、私たちの関係は消え去った。
私が裏でコソコソ動かなければ。
彼に直接、話していれば。
そんなタラレバをただ繰り返すことしかできなかった。
ただ後悔することしかできなかった。

瑠姫には同じ想いをしてほしくない。
後悔が残るようなことはしてほしくない。
全部は無理でも、気持ちを伝えてほしい。

そう考えながら、明日のために早く眠りについた。

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さぎり(プロフ) - 途中でMad In Loveの歌詞入れてるのが最高すぎました主様天才です🥹🩷 (5月3日 12時) (レス) @page21 id: 1e7facddf3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新再開嬉しいです!これからも楽しみにしてます☺️ (10月27日 23時) (レス) @page10 id: 3db943dc83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクサクパンダ | 作成日時:2023年9月27日 16時

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