【ミカグラ学園組曲】救って下さい。

[共鳴。] ページ7

＿＿＿＿＿＿鎌を持っているAの手がぶるぶると震え出したと思ったら、急に叫び出したのだ。

もうびっくりするしか…唖然するしかなくて。

「………ッは…。」

鎌から解放されたからか、俺はへな…と座り込むしか出来なかった。

だけどAはまだぶるぶると震えていて、その場にうずくまってしまう。

…前にもこんなことあったような気もするけど、今はそれ以上かも知れない。

＿＿＿聞き取れないほどの声の小ささで、ぶつぶつと喋っているAが異様で誰も近づけなくて。

くっそ…!!誰か…誰か!!!
…いやダメだ。こういう他人任せがいけないんだ。俺がいかねぇと…!!

震える足を何とかたたせると、Aの肩を触りながら喋りかける。

＿＿＿＿だけど、それがいけなかったんだ。








「ひ…!!いッ…あああ"ぁあああ"ぁああああ"ああぁ!!!!!!?!」







Aが大きく声を出すと、物凄い突風が吹き、ふっとばされる。

「……Aッ…!?!」

一宮ちゃんも目を見開きながら、Aに近づこうとするが寧ろ風に押されてしまっていた。

＿＿何なんだよ!?!何なんだよこれ!!!?意味わかんねぇよ…!!なんで…!!

「……嫌…嫌嫌嫌嫌嫌嫌!!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい許して許して許して許して許して許して許してよぉおおおおぉ!!!」

Aは何かに"謝っているようで"、泣きながら言葉を紡ぐ。

このまま能力が暴走してしまえば、いくらAだって…!!

回りを見ると、突然の出来事に…皆は硬直していて、何が起きているか分からないというような顔をしている。

どうすんだよどうすんだよコレ!!?何も思いつかねぇよ…!!どうしたら…どうしたらいいんだよ!!?

ぐるぐると疑問が頭をめぐり、目眩と物凄い吐き気に襲われる。
折れてしまいそうなほどパイプ管を握って、体制を保とうとしたとき。



「……………ッ………ゃ…!!!」



ピタリと風がやみ、辺りが静寂に包まれた。
…そんな静寂を切り裂くように【何かが倒れた音】が響く。






「……た…すけて…ぇ…!!お兄ちゃ…!」

[安眠。]→←[日頃。]

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す