＿みつからない ページ20
｢表に出られない汚い金もそうだが…このミスティはあまりに秘密を抱えすぎている。だから、万が一あたしがこのカジノを手放すことになった場合は…その前に、すべて灰にしろとのリクエストだ｣
｢なるほどな。ラッセルめ、用心深いやつだ…｣
｢本当はもっと、国家警察に睨まれた時とかそういう場面のことを言ってるんだろうが…ミスティ最強のあたしが、自分の土壌で完敗したんだ。ならばミスティは灰にするのがふさわしい。だが、勝者はあんたらだ。それが嫌ならもちろんあたしを始末して止める権利があるけど、どうする？｣
ノエルは考え込む仕草をする。
｢まぁ…仕方ないんじゃないかしら。わたくしたちはもともと、バロウズ市長の資金源を断つためにここに来たんですわ。カジノが潰れて市長が苦しむなら、それ以上の贅沢は今は必要ありませんわ｣
｢そ。じゃああたしもやることやったら逃げるとしようかね。負けたら自害しろとは言われてないし｣
｢勝負の外では案外したたかなヤツだな…で、いい話というのは？｣
カロンが呆れた声を発するが、切り替えて、別の話をする。
｢カジノが燃えれば、警察が混乱する。たとえジーノが指示しようと、すぐに突撃されることもないだろう。…逃げる隙ができる｣
｢たしかに…そのとおりですわ！｣
｢ただし、集団は目立つ。何手かにわかれて、各々脱出してもらおう。祝賀会はお家に帰ってからやりな。とくにカロン、あんたが一番目立つ。あんたにはあたしとAとノエルと合流してもらおう。地下駐車場のあたしの車で脱出する｣
｢…わかった。隔壁もすでに開いている、このあと向かおう｣
コフィンは薄く頷く。
｢うちの用心棒たちが相手してた、あの3人組…なんつったっけ？まあいいや。あいつらはぶっちゃけ、顔が割れてない。火事の騒ぎに乗じててきとうに、正面から逃げりゃいい｣
｢…聞こえていたか、パイソン？｣
無線の声が変わる。
｢…喜ぶべきか、悲しむべきか。首尾は理解したよ｣
｢ふざけんなコラ、それじゃまるであたしらがザコみたいじゃねーか！｣
｢たのむから暴れないでよ、トード…。めずらしく僕好みの平和な作戦なんだから…｣
｢３人とも元気そうで何よりだ。しかしうるさいから切るぞ｣
カロンは容赦なく無線を切る。
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莉亜 - 受験頑張ってください！応援してます！ (2018年12月8日 22時) (
レス) id: 0b051a452c (このIDを非表示/違反報告)
ルージ(プロフ) - @さん» 外しました。これでよろしいでしょうか？？ (2018年7月2日 17時) (レス) id: a001de3962 (このIDを非表示/違反報告)
@ - オリジナルフラグ外してくれ (2018年7月2日 7時) (レス) id: 9dafacd91e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルージ | 作成日時：2018年7月1日 21時
