＿みつからない ページ2
｢＿くらいやがれ、ですわ！｣
少女が鉄骨と共に落ちてくる。
爆弾魔は振り返る。
＿遅かった。
ゴシャッ。
｢…さすがに無茶しすぎだ。義足じゃなかったら骨折どころの騒ぎではないぞ｣
｢でも義足だったから、骨折どころの騒ぎじゃありませんでしたわね｣
｢…まったく…｣
少女はノエル・チェルクェッティ。
｢お前に死なれると困るといっているだろうに。＿だが、正直、お手柄だったな｣
どこか呆れた声を発するのは、大悪魔カロン。
｢…ふ、はは…はははは…。ハァ…ハァ…｣
鉄骨の下敷きになっている彼はフーゴ・ドレッセル。
｢油断したぜ…魔人の…ほうも…こ、こまで、動けるとはなぁ…｣
｢勝負あったな。このままお前を警察に突き出せばおしまいだ。バロウズと『爆弾魔』の繋がりも洗い出されるだろう｣
｢いくら市長といえども、無傷では済みませんわよね？じゃあ、これで＿｣
｢は、はは…ま、末端からヤツの悪事が、あ、きらかになる、ようなら…あんな野郎、とっくに、ブタ箱に入ってるさ…｣
明るい声を出したノエルだったが、フーゴの笑い声に遮られる。
｢なに？｣
｢…いいぜ…アツい時間のお礼だ、答えてやる…｣
彼の呼吸からはひゅうひゅうと妙な音が混じっていて、苦しそうだ。
｢まず第一に…俺は、サツに、バロウズのことを喋らない｣
それはなぜか。
報復が、恐ろしいから。
フーゴは別に彼をかばいたいわけじゃない。
バロウズはいくらかの金と、自由を与えてくれただけの男だ。
たまに彼の指示に従って人や場所を爆破していれば、フーゴは逮捕されずに済んでいた。
｢こんな危ない爆弾魔を放置させるなんて、バロウズ市長にはそこまで権力があるんですの！？｣
｢ヤツの手は警察の上層部にまで伸びているということか｣
｢あぁ、そうさ。ラプラス警察は腐りきってる｣
そして、バロウズは裏切り者を必ず始末する。
たとえ刑務所や警察署の中にいても、必ず殺される。
裏切った本人だけでなく、家族や仲間も皆殺し。
｢第二に…命をかけて、俺が、ヤツのことを喋ったとしても…ムダだからさ｣
今の警察とマスコミは、全てバロウズが操っているからだ。
バロウズが何をしようと、誰を雇おうと自分の利益のためスケープゴートに悪魔と契約させたとしても、すべてなかったことにされてしまうからだった。
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莉亜 - 受験頑張ってください！応援してます！ (2018年12月8日 22時) (
レス) id: 0b051a452c (このIDを非表示/違反報告)
ルージ(プロフ) - @さん» 外しました。これでよろしいでしょうか？？ (2018年7月2日 17時) (レス) id: a001de3962 (このIDを非表示/違反報告)
@ - オリジナルフラグ外してくれ (2018年7月2日 7時) (レス) id: 9dafacd91e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルージ | 作成日時：2018年7月1日 21時
