ダイヤモンドリリー。[2]【リヴァイ】 (ページ8)

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信じよう。ページ8

「自分を信じてやれ、ルイ。」

「……え？」

「自分を信じねぇでどうする、今までも、そしてこれからも泣き喚いて無様に地面に這いつくばっているつもりか。」

「……。」

「自分の始末は自分でつけやがれ。俺は今まで通りお前の指導をする、それだけだ。変に糞みてぇな頭を働かせてる暇があるならこの組織の為に自分はどう役に立つべきなのかを考えろ。」

「……リヴァイ。」

「…………素直じゃないねぇ、リヴァイは。ルイ、勘違いしないでやって、リヴァイはね、“ルイはルイで、俺の部下に変わりはない、今までもこれからもだ。今思ってる疑問や不安を考える時間を放棄して、違う事を考えろ、余計な事ばかり考えるな。俺はお前を信じる。“って言いたいんだよ。」

「チッ、…余計な事を言うな、糞眼鏡。」

「えええ、必要な解釈だったじゃん！」

リヴァイの温かい言葉が胸に突き刺さる。リヴァイが紡ぐ言葉の一つ一つには説得力があって、心に巻きついていた鎖が音を立てて外れたような気がした。

柄にもなく、泣きそうになった。目頭がツーン、と熱くなってそれを隠すように視線を下に向ける。

「……有難う、リヴァイ、ハンジも。」

「なんかついでみたいだね……まぁ、いいや。」

はは、と笑ったハンジに俯きながら頬を緩ませた。リヴァイとハンジは私に気を遣ってなのか、医務室を出ていき一人になった医務室でとうとう耐えきれなかった涙が頬を伝う。

優しい人達だと思った、こんな得体の知れない自分の心の支えになってくれて、感謝してもしきれないと思った。頬を伝う涙は白いシーツに染みを作り、それは段々と染み込んでいった。