ダイヤモンドリリー。[2]【リヴァイ】 (ページ11)

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糞迷惑な勘違い。ページ11

「…後でルイの所へ行ってやれ。」

「……へ？俺がですか？」

「ああ、お前がだ。」

「え、でも兵長はルイさんと、その……、」

挙動不審になるエレンに俺の眉間に力が入る。何が言いたいんだ、こいつは。

「なんだ、言いたい事があるならはっきり言え。」

そういえばエレンは困ったようにしながらも、意をけしたように目を硬く瞑って、

「へ、兵長は…ルイとその……こ、恋仲…じゃないんですか？！」

大声で叫んだ。しかも、糞みてぇに有り得ねぇ事を。

「…………は？」

「……え？だって、その、…親しいと言いますか…、よく言い合いをしているし、ルイに至っては兵長の事を呼び捨てだし……。」

「……それだけで恋仲だと思ったのか、お前は。」

「違うんですか？」

「全く違う、あんな口の悪ぃ女は御免だ。」

「口の悪い女……、ルイって口悪いんですね…。」

「糞みてぇにな、だが…まぁ、放っておけねぇ存在なのは確かだな。」

「へ？てっきり恋仲なのだと思ってました…。俺としてはお似合いだなぁ…なんて思ったり。ははは………すみません。」

ろくな勘違いをしやがったエレンの頭に拳骨を落としてやった。

まさかそんな風に見られていたとは思わなかった、心做しか残念そうに肩を落とすエレンに俺の頬が引き攣る。

あいつをそんな目で見た事はない、生意気で口が悪ぃ女、或いは育てがいのある部下……それ以外に何もねぇ。