現実は小説よりも奇なり【d!】 (ページ22)

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20話ページ22

『………でこれはいったい何ですかね……』

目の前にある物に私の頬がひくつく

os「え？何って………スイーツめう」

「お話するんやったらスイーツと紅茶やろ？」というオスマンさんと私の目の前には

スコーン、クッキー、マカロン、ケーキ、タルト、etcといった甘いスイーツが並んでいる

『私さっきご飯食べたばかりなんですけど？』

os「甘い物は別腹ってよくいうめう～」

そう言ってマカロンを頬張るオスマン

女子より女子してない？

『さすがにお腹は空いてないので紅茶だけいただきます……』

紅茶を一口飲む

……………待ってめちゃくちゃ美味しい

os「美味しいめう？」

『はい、今まで飲んだどの紅茶よりも』

os「そう言って貰えてよかったわ～」

ニコニコと笑う彼は「これはな～……」と紅茶のことについてだったり、スイーツについて話してきた

os「◯◯◯ってお店のフルーツタルトが絶品でオススメめう～」

『あ、そこ知ってます大学から近かったですよ』

os「ほんとめう！？」

『はい、あと最近新作でカスタードクリームたっぷりのミルフィーユが出たって聞きました』

os「新作！うぅぅ、食べたいめう～」

いきなり話をすると聞いて身構えていたが、実際は世間話の方が多くて拍子抜けしてしまう

もっと私自身について詳しく探りを入れられると思っていたのに………

os「俺はただ純粋にAちゃんとお話したかっただけやで？」

『！！？』

ふと前を向けば糸目だった彼の目が開かれていて、深緑色の瞳が私を見ていた

os「いきなりこんなところに連れてこられて、少しでも気を紛らわしたりたいって思ったんやけど」

「いらんお世話やった？」と笑うオスマンさん

『そう思ってるなら早く解放してほしいんですけどね』

os「それは無理な相談めう～♪」

『無理ですか～』

まあそうですよね～、あんな現場見られてたらそりゃ返すわけにはいきませんよね～

os「でも安心してな？俺は今のところAちゃんを殺すつもりはないから」

『今のところ(・・・・・)ですか……』

ということはやっぱりこの人達は私を殺す気なんだろう

どうして出会い頭すぐに殺さないのか知らないけど←グルッペンが止めてるから

『殺されませんよ……絶対に生きてここから出ますから』

そう言い私は紅茶を啜った