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「この子、小さい時にずっと好きな男の子がいてね。
あ、智くんの方が何十倍もかっこいいんだけど」
娘の恋愛話をぺちゃくちゃ喋るママに呆れ果てる。
やめて、と言うことも止めた。どうせ止めないし。
「へえーなんか妬いちゃうなぁ」大野先輩は頬を膨らませて冗談っぽく言った。
「大丈夫よ。 この子今は智くん一筋だから」ママが私の肩に手を置く。
先輩からの視線を感じて私は俯いた。
「で、その初恋はどうしたの？」
先輩が言う。敬語じゃないあたり、ママじゃなくて私に聞いている。
「……すぐ終わりました」
私は嘘をついた。
すぐ終わったなんて大嘘。
あの子が姿を消した後も暫くは立ち直れなくて、毎日隠れて泣いていたくせに。
あんな思いは、もう二度としたくない。
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「先輩、送ります」
先輩が椅子から立ち上がったあと、私も立ち上がった。
壁にかかった丸時計を見ると長針が9を指していた。
「遅いからもういいよ」
「送ります」
私を心配して見送りを断る先輩。
だけど私は首を横に振り続けた。
もう少し、先輩と一緒にいたかった。
「ありがとう」
観念したように先輩は微笑んだ。
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流花(プロフ) - keiさん» 初めまして！どちらも読んでいただけてるんですね、ありがとうございます(；；)とても嬉しいです！ 私も青色寄りなのですが黄色さんも大好きで(o´艸`) これからの展開どうなっていくか楽しみにしていただけると幸いです(*´∀｀) これからもよろしくお願いします！ (2020年5月18日 11時) (
レス) id: ec6c78779c (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - 初めまして。お話とっても楽しみにしてます。もうひとつの方も！青坦ですが黄色さんも好きです (2020年5月17日 1時) (レス) id: b8ead91f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流花 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/uratsuku_ruka
作成日時：2020年5月5日 16時
