銀魂　二ツ名は凍結少女◆貴方は最後に――？

夏◆２５・花火 ページ26

土方｢綺麗だな・・｣


彼の声、少しの動きで、ドキドキしてしまう

彼の目線が、花火に向かうと、すぐに彼を見てしまう

今・・凄く体温が高いのがわかる。頬も熱い・・


土方｢どうだ？お前が今まで見た花火の中で指折りの花火に入るか？｣

A｢・・・・・｣

土方｢・・？どうした、俺の顔になんかついてるか？｣


そう言われて、我に返り、あっ、と言う声を漏らし、顔を背ける

そして顔を背けたまま、そうだね・・と返事を返した

よかった・・暗いから、顔の色はわからないよね


土方｢ほら、これやるから飲め・・それにしても今年は
いい天気でよかったよな・・おかげで良く見えるしよ・・｣


渡された、いちご牛乳・・少しぬるくなっていたが

いちご牛乳に変わりはない。気を紛らわすために一気に飲み干した

そして、こう答えた。・・ドキドキしながら


A｢そっ・・そうだね！！｣

土方｢お前大丈夫か？・・もしかして高所恐怖症か？｣


え・・？高所恐怖症？何か勘違いされてる・・

でも優しいんだなトシ・・さっきから気にかけてくれている


A｢いや、違うよ！あれ・・これは、テンション上がってるだけ！！｣

土方｢そうか・・そうならいいけど・・
おっ・・アレ、結構デケェ花火じゃねェか？｣

A｢うわぁ・・綺麗・・本当にでっかいね｣

土方｢そうだな、去年よりもでかい気がする・・｣


そして・・その花火が打ち上げられた後、終了、と言う声がした

速いな・・終わっちゃうの。さっきまであんなに打ち上げられていたのに


土方｢あぁ・・終わっちまったな・・｣


そう言って、先にトシが立ち上がった

その時・・初めて心からこう思った。・・帰ってほしくないって

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