「Second son and her」[K] ページ3
"俺"と彼女の出会いを話す。
俺は中学生にとある病にかかってしまい、現在までその病を拗らせてしまっている。
人はそれを"中二病"等と言うが、実際自覚がない。
気づいたら嘴っているものだし、何よりイタいやら恥ずかしいやら言われるが、別に自分はなにも気にしていないのだから、いいと思う。
＿＿というか、今は俺よりもおそ松兄さんの方が重症だと思った。
「あぁ…あ…お願いします…また俺を浄化して下さい…。その綺麗な手で俺を撫でて下さい…天使、様ッ…!!」
数日前からこのようなことをぶつぶつと吐きだしては、じわりと目に涙を浮かべている。
今までこんなこと無かったのに、急に現れたその症状は、見てる此方としてもかなり心配になる。
まるで何かを酷く崇拝している彼の姿は、完全に信者そのものだった。
彼は何かをしていくように、毎日夜遅くまで何処かにいってしまっている。
何回か兄弟が着いていったが、ふらふらと歩いて行くうちに、見失ってしまっているようだ。
だから今日、仕方なく俺が着いていくことにしたのだ。
幸いおそ松兄さんは真っ赤なパーカーでとても目立つ服装なので、何とか着いていける。
にしても、こんなに歩くの速かったけ…?
だんだんと息を切らしていく俺をよそに、おそ松兄さんは何かに取りつかれたように、ひたすら歩いていく。
ふと顔を上げておそ松兄さんの顔を見ようとしたところ、もう既に前におそ松は居なく、完全に見失ってしまった。
…………おい、てかれた。
俺は呆れたようにフッ…と呟きながら、橋に背中を預ける。
「全く…。この俺が獲物を逃がすなんてな…。逃がしたフィッシュはビッグだった…ってことか。」
「ふふっ。」
＿＿＿＿＿＿ぇ…?
慌てて周りを確認すると、手を口に当てて、クスクスと可愛らしく笑っている一人の女の子が目に入る。
自然に顔に熱が集中していき、急いで顔を伏せた。
「……ッ〜………!!!」
しばらく悶えるように、顔を手で隠していたが、おそるおそる顔を上げると、彼女は居なかった。
安堵しながらも、何で俺はこんなにも恥ずかしがっているのだと考える。
今までは平気だったのに。なんともなかったのに。
自分の変化に気づいておらず、釈然としない俺だが、一つだけ確定したことがある。
＿＿＿＿＿＿もう一度、彼女と会いたい。
＿＿＿＿＿＿もう一度、あの可愛らしい笑顔をみたい。
＿＿＿＿＿＿"出来ることなら、その笑顔を俺だけのものしたい"。
「Third son has changed」[C]→←「Eldest son and the angel」[O]
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LUCA - 最高すぎますよ！！何度も見返してます！！どうしてくれるんですか！！大好きです← (2018年1月19日 23時) (
レス) id: 09c9350497 (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - ものすごく最高です！神作品です！とても楽しませてもらいました！大好きです！！ (2017年10月20日 18時) (レス) id: 11d9b49515 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 夏見さん» ありがとうございます!!チョロ松は、まともで勇敢ですね!!(笑) (2016年8月12日 23時) (レス) id: 6ae5345221 (このIDを非表示/違反報告)
夏見 - チョロ松格好いい！ｗ (2016年8月12日 13時) (レス) id: 57320f2ce7 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - \(*ω*)/松←さん» いやあぁああぁありがとうございます!!まさか夢主ちゃんの事について触れられるなんて…!!吃驚と感謝です…!!応援ありがとうございます!! (2016年7月27日 22時) (レス) id: 6ae5345221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎麻
作成日時：2016年6月8日 23時
