「Broken love of doll」[I] ページ14
＿＿＿＿＿＿＿＿絶望した。
昨日は彼女と喋れて、とても有頂天だったのいうのに。
今日目覚めて、いつものように"君に愛を送ろう"と思った。
「あぁ…ぅ、ぁ"ッ……ッッ!!」
＿＿＿＿＿＿＿＿だけど、その彼女は、"バラバラになって床にたたずんでいて"。
目を疑った。寝ぼけているのだと思った。
だけど何回目を擦っても、何回頬をつねっても何も変わらない。
ただの【醜い千切れた人形】がそこにあるだけ。
「ッぅ"ぉ……えぇッ……ぐぅ”…ぁ"ッ!!」
あまりの凄惨で受け入れる事の出来ない現実に、必死に吐き気をもよおしながら、俺は"彼女だったもの"に触れる。
…とっくに[温もり]は消えて、ただただひんやりしていた。
「ッ……!!ッ〜……!!」
『誰がこんなことを?』
『やるとしたら自分の家族しかいない。』
『よくも…よくも俺の彼女をッ…!!』
『俺と彼女の"愛"をッ…!』
頭ではふつふつと怒りが沸き上がってくるが、顔は涙で濡れている。
それでも、流血するぐらい強く握ってる拳は、ブルブルと震えていた。
ガチガチと歯が音を立てて、ガンガンとその拳を床に振り上げる。
“だけど何も変わらない。変わる筈がない。"
「ぁッ…!!!」
そうだ!!!まだ、俺には彼女から貰った物があるッッ!!!
慌てて涙を吹いて、辺りを急いで見渡すと、ベッドの下にそのストラップがあることに気がつく。
すぐに手に取ると、"赤い糸をいくつか見にまとい"ながらも、何処も破れていなかった。
「良かったッッ…!!」
彼女と俺を結ぶこのクマまで、壊れていたら、俺は家族を全員"壊していた"だろうから。
それこそ、あの人形のように。
俺はそのストラップを強く胸で抱き締めた。
“不思議と彼女の温もりに触れているような気がして、何処か恥ずかしくなってしまう”。
恥ずかしく思いながらも、俺はクマから赤い糸をほどくと、クマの腕に赤い糸を結ぶ。
さらにその糸から、自分の手の小指に糸を蝶々結びにして結んだ。
「…………あは…!!」
思わず笑みが漏れてしまう。
だってこれは【俺と彼女を結ぶ赤い糸】。
【運命の赤い糸】なんだからッ!!!
幸せそうに笑みを浮かべながら、彼女だったものを見下ろした。
「ねぇ、君はこんなに脆くないよね?俺の愛をちゃんと受け止めてくれるよね??」
そう確認程度に呟いたら、ふわりと糸が揺れた。
慌てて、クマのストラップを見ると、柔和に微笑んだ気がして。
「大ッ好き…。もうほんとに愛してるっ…。早く、新しく作って上げるね。」
「Answer love?」[O]→←『Other human of help』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 390人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヤンデレ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
LUCA - 最高すぎますよ！！何度も見返してます！！どうしてくれるんですか！！大好きです← (2018年1月19日 23時) (
レス) id: 09c9350497 (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - ものすごく最高です！神作品です！とても楽しませてもらいました！大好きです！！ (2017年10月20日 18時) (レス) id: 11d9b49515 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 夏見さん» ありがとうございます!!チョロ松は、まともで勇敢ですね!!(笑) (2016年8月12日 23時) (レス) id: 6ae5345221 (このIDを非表示/違反報告)
夏見 - チョロ松格好いい！ｗ (2016年8月12日 13時) (レス) id: 57320f2ce7 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - \(*ω*)/松←さん» いやあぁああぁありがとうございます!!まさか夢主ちゃんの事について触れられるなんて…!!吃驚と感謝です…!!応援ありがとうございます!! (2016年7月27日 22時) (レス) id: 6ae5345221 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：林檎麻
作成日時：2016年6月8日 23時
