【鬼滅の刃】しあわせにしてあげる。【短編集】

#言葉のすれ違いは多大なる違いを生む。 ページ4

*うなうみゃ。さんリク



｢…うぅ…なんだか見覚えのある匂いがするよ…｣

｢匂い…?どんな匂いなんですか?｣


鬼舞辻無惨の屋敷に引きずり込まれた。

1度は全員集合した柱一同も散り散りになってしまって。

私は奇跡的にAと一緒の場所に飛ばされたようで…こうして一緒に歩いている。

場所こそふさわしくないけど…なんだかこういうのってデートみたいだなあ、と何となく思った。


『…そういう風に思った途端に、胸がドキドキしてしまうのはやっぱり私はAが大好きだからですね』


ときとき、と動く胸に手をそっと当てながら、私は先程からある匂いがすると言うAに問いただす。

するとAは非常に申し訳なさそうな顔をしつつ…怪訝そうに眉をしかめぽつぽつと呟いて言った。


｢ええとね…その……っ…し…しのぶちゃんのお姉さんが……あの……殺され…た時にした…鬼の匂いと同じ匂い鬼がするっていうか…｣


……鬼。姉を殺した鬼。

確か頭から血を被ったような鬼、と姉は言っていた気がする。

そんな鬼が近くにいるのか?…仇を絶対にうつと決めた鬼が。近くに。

自然と剣を握る手が強くなる。カチカチ、と歯が音を立てた。


｢…し…しのぶちゃん…大丈夫…?｣

｢……A…。…はい、大丈｣


夫ですよ、と口を開こうとした瞬間、Aの後ろになにか人影が見えた気がして。




＿＿＿＿派手な髪色に虹色の瞳。どろどろとした模様の服。2枚の扇。

その人影は愛しそうにAを抱きしめようとしていた。まるで愛玩動物を抱きしめるように。本当に愛しそうな感情を顕にしながら。



『ああ、ダメだ。"食われる"』



直感的にそう思った。それと同時に、自分でも恐るべきスピードでAを勢いよく抱きしめる。


｢…わ…っ!!?し…しのぶちゃ…!!?｣


戸惑うAなんか気にせず、強く。強く強く抱きしめた。

私が抱きしめたのと同時に、そのおぞましい人影は消えたけれど…それでも嫌な汗と酷い不安感は消えなくて。

縋るようにぎゅっと目を瞑りながら、Aを抱きしめる。



『…あ、ああああ、ああああぁ…!A…A…!!!』



怖い。怖いのです…!貴方がどこかに行きそうで。今にもどこかに消えてしまいそうで。

姉さんが居なくなった時と同じ感覚がしたの。漠然とした恐怖と計り知れない恐れが。

ぶるぶると身体が勝手に震えて。A。A…!!

※→←#結局見ていたのは一部分だけなのに。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す