【鬼滅の刃】しあわせにしてあげる。【短編集】

#結局見ていたのは一部分だけなのに。 ページ3

ぷるぷるの唇。綺麗で透き通るような瞳。

さらさらしている髪。もちもちしていそうなほっぺ。

程よい肉質の身体。ちょっと大きめの胸。すらりと伸びた手足。


＿＿＿＿Aちゃんは女の子の私から見ても、本当に本当に…大好きになるぐらいに素敵な女の子なの。

小さい頃からずっとずっと一緒だったから、ドジで馬鹿なことばかりしていた私を守ったりしてくれていた。

5歳とか…それぐらいかな?そのくらいの時に初めて一緒にお風呂に入ってね。

すごく綺麗な"身体"をしているなって思ったの。

くすみひとつなくて…本当に。

でも凝視してたら怒られちゃった。Aちゃん顔真っ赤で可愛かったなあ。

そこからたまに一緒にお風呂に入っていって…だんだんとAちゃんの身体が成長していってね。

もう本当にすごいのよ。女の子らしい体の最上位にいるんじゃないかっていうぐらいに、綺麗で健康的で…いい身体しててね。

銭湯に行ったらその場の女の人が一斉に見ちゃうぐらいには…綺麗で。

…加えてAちゃんは性格も良かったから、すごくモテて…うぅ、羨ましかった。


…だからね、ダメ元で…告白した時、OK貰えた時は…し…死んじゃうかと思ったのよ…!!

だってあのAちゃんが…!私のことを好きでいてくれる奇跡…!あああ…!幸せよ!!!

告白してから…一緒に住むようになって、より一層距離が近くなってね!

お揃いのものがいっぱい増えたの!幸せよ〜…!!

お揃いの着物にお揃いの靴。お揃いの皿。何でもAちゃんと一緒…♡♡

Aちゃんは嬉しそうに私におそろいだね!って言ってくれて…可愛すぎて死んじゃうかと思ったわ。

本当に毎日が幸せでね。Aちゃんを独り占めできてることが幸せでね。




…でもね、ちょっとね。だんだんね、怖くなってきちゃって。

いつまでこんな幸せが続くんだろうって。誰かに壊されてしまいそうで。

怖くて。怖くて怖くて怖くて怖くて!!!!

だからね、Aちゃんをね。お風呂場に呼んでね。

隙を見て…が…ガツン、って。殴って。お風呂に沈めて。殺し…。


…でもね!!!大丈夫よ!!!

Aちゃんは死んじゃったけど…これでどこにも行かないわ!誰かに殺される心配も、幸せが壊される心配もない!!


"これでようやくAちゃんの身体を独り占めできる!!!!"



｢…Aちゃ〜ん…♡♡すべすべの肌だわ…♡♡｣



にこにこと笑いながら、私はAちゃんの冷たくなった首筋にキスを落とした。

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