姉弟のささやかな幸せの願いは1人の少女に届きそうで。 ページ33
*ロンロンさんリク
「やぁ、Aさんじゃないカ」
僕が話しかけると、Aさんは怯えたように…ゆらりと瞳が大きく揺らいだ。
その瞳の奥に見える感情は…嫌悪と恐れと悲哀。
どうしようもない負の感情だった。
『…あぁ、相変わらず嫌わ れてるなぁ。僕』
この学校に来た当初から…何故だか分からないけど、僕はAさんに酷く嫌わ れていた。
別になにかしたわけでもないと思うんだけド。
ちょっと悲しいなぁ…僕はAさんがすごくすごく好きなのに。
「…真宮寺…くん……。あ…あはは。こんなとこで会うなんて珍しいね…。その…真宮寺くんも食堂に料理しに来たの…?」
「いや。ちょっとここら辺をふらふらしてただけだヨ」
ぎこちない会話。
Aさんから、一刻も早くここから逃げたいという感情がじわじわと感じ取れた。
『…もっともっと話したいのになァ』
僕は姉さんのために、いっぱい"オトモダチ"作りをしてきた。
Aさんもその1人にするつもりだった。
だって…彼女はあまりにも美しいから。とってもとっても綺麗だから。
すごく姉さんが喜びそうだと思って…真っ先にオトモダチにしようと思ったんだけど。
関わっていくうちに、Aさんは外見だけじゃなくて…内面もすごく綺麗で可愛いことに気がついて。
知らずに僕の心はすっかり釘付け状態になってしまった。
『Aさんは…殺せないし殺さないだろうナ』
僕のモノにも姉さんのモノにもしたい。
だから…"殺さない程度"に手とか足とか…適当に痛みつけて、逃げられないようにして。
僕の部屋で監 禁して、姉さんと僕でいっぱいいっぱい愛してあげるんダ。
Aさんは…喜ぶかナ?…いや、最初は喜ばないかなァ…。
でもだんだん喜んでくれるといいナ。だって、僕はともかく…姉さんに愛してもらえるなんて、人類で最も幸せなコトじゃないカ!!
「あー…えっと…。わ…私、アンジーちゃん達とちょっと予定あるから…!…それじゃあ…ね…」
慌ただしく…でも素早く、Aさんは食堂の入口に駆け寄ると、僕とよほど居たくないらしく、食堂を出ようとする。
僕はそんなAさんを残念に思いながらも…じゃあネと短く手を振った。
『…今はいいヤ』
どうせあと少しでその愛の生活は始まるんだから。
もうちょっとの辛抱。もうちょっとの不幸せな生活。
「…楽しみだなァ。…ね?姉さん」
天井を仰いでそう呟けば、どこからか…そうね、と嬉しそうな声が聞こえた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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革ベルト
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あずきいろ
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8
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西 - この方角に福があるはずです
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ルイ(プロフ) - ヤンデレが好きすぎるし百合も最高すぎ…更新待ってます♡ (6月23日 19時) (
レス) @page42 id: 698f550929 (このIDを非表示/違反報告)
コグロ(プロフ) - いつまでもずっと大好きな作品です！こんなに素晴らしい作品を作ってくださり、ありがとうございます！ (2023年4月12日 23時) (レス) @page42 id: dc08efcfd6 (このIDを非表示/違反報告)
Niko - いつも楽しく見させて頂いています！リクエストなんですが日向くんとのR18が見たいです！ (2023年2月26日 23時) (レス) @page42 id: f74057ae4d (このIDを非表示/違反報告)
ユマ(プロフ) - ｢この小説のサブタイトルに"兄妹"って書いてあると、大体天海兄妹説｣を推す。(なんだそれ) 陰キャ原VS王馬めっちゃおもしろいですw (2022年7月19日 1時) (レス) @page42 id: 1d2636ba23 (このIDを非表示/違反報告)
チロル - めっちゃ面白いです。できれば苗木くんが病んでる夢と、カムクラくんの夢もっと欲しいです‼︎そしてできれば皆にはもっと病んで欲しいですね〜(//∇//) (2021年12月2日 18時) (レス) id: ebe0dca163 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎麻
作成日時：2019年7月15日 2時
