後日少年はからかいまじりにその事を口にしたりしなかったり。 ページ48
*星陽さんリク
「A」
「嫌」
「お願いがあるっす」
「嫌」
「俺のことを…って、まだ何も言ってないんすけど!!??」
Aちゃんと天海ちゃんは兄妹らしい。
しかもまさかのお互いに両想い。
…いやまぁ、だからって諦めないけどね?
「嫌に決まってるでしょ!おにいからのお願いなんて、ろくでもないことばっかだもん!」
暇つぶしにプレイルームに足を運ぶと、Aちゃん達がいて。
オレには気づいてないようで…自分たちの会話に夢中なようである。
いつもツンケンデレしているAちゃん(特にオレの前では)は、天海ちゃんと二人きりだと一体どんなデレアヘ……もとい可愛い顔を見せてくれるのかと思ったら、変わらなかった。
肩を落としつつ、ビリヤード台に隠れたオレはAちゃん達の会話に耳をすます。
「ろくでもなくはないはずっす!!せめて聞いて欲しいっす、A!!」
「……私に"おにいちゃん"って呼んで欲しいとかっていう、お願い以外は聞いてあげる」
あ、天海ちゃんすごい焦ったような笑顔になった。
Aちゃんは、天海ちゃんに詰め寄りながら…ぐぐっと顔を近づけて、上目で天海ちゃんを睨んでるんだけど…うーん、全然こわくないね。むしろ可愛いね。死んじゃうね。
しかも上目で睨みながら、つんつんと天海ちゃんの胸の真ん中を怒ったようにつついてるから…あー……かわいい……。
クソ!!!なんでオレがAちゃんのお兄ちゃんじゃないのさ!!
「や…ヤダナー。俺がそんなこと言うわけないじゃないっすかー…」
いや絶対嘘。
じっと疑い深く天海ちゃんを見るAちゃん(とオレ)は、じゃあなんて言おうとしたの?と口を開く。
「あー…えっとすね…」
すると急に落ち着きが亡くなったように、あちこちを触り出す天海ちゃん。
若干赤くなってきた頬に少し触れて…恥ずかしそうに、耳のピアスを触りながら、1度目を伏せて…そして薄く目を開ける。
「あの…その…全然無理だったらいいんすけど…。お…俺のこと…"蘭太郎"って呼んで欲しい…なっ…て…」
Aちゃんはしばらく固まったままで。
そんなAちゃんにいち早く気づいたのか…天海ちゃんは、赤い顔のまま焦ったように早口で言う。
「あ…あはは!!いやっ!!やっぱ今のナシで!!ごめんっすA!!」
Aちゃんは、そんな天海ちゃんを見て…ちょっとだけ顔を顰めると。
「……やっと"蘭太郎"って名前で呼び合うことができると思ったのに」
そうぽそり、と呟いた。
『…しょうがないなあ』
報われて救われた少女は、存在を確かめるように最愛の人を抱きしめた。→←柔らかそうな感じを味わいたい年頃なんです。
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ロンロン - ピンボイントイズル…最高（＊´∀`＊） ありがとうございますっ〜｡ また続編いきますね…応援してはす!! （ガッツリ噛んでいく） (2019年7月14日 14時) (
レス) id: d22ce582b2 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - うなうみゃ。さん» 百合は正義…ジャスティス…うう…(*´Д｀*)…誰でしょうかね?そもそも夢主ちゃんが死ぬこと自体ありえてはいけないルートで、本来は誰も死なない運命だったのかもしれません…真相は闇の中…笑 (2019年7月13日 2時) (レス) id: 5fe5e3438d (このIDを非表示/違反報告)
うなうみゃ。(プロフ) - 林檎麻さん» ありがとうございますっ…!百合が百合してて可愛かったです!!この章では誰が代わりに死んじゃったんだろう…。ありがとうございました! (2019年7月12日 8時) (レス) id: 9135ef5723 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - ロンロンさん» リクエストありがとうございますー!近日中に書かせていただきますね! (2019年7月12日 2時) (レス) id: 5fe5e3438d (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - ますかっと。さん» こちらこそありがとうございましたー!王馬くんかなり根掘り葉掘り聞いてきそうですね!!正直に言っちゃう夢主ちゃんを必死に止める百田くん…(かわいい) (2019年7月12日 2時) (レス) id: 5fe5e3438d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎麻
作成日時：2019年5月26日 3時
