結局どちらも病的な愛の元で必死に考え生きている。 ページ15
*アダブツトイブツさんリク
｢A。僕のことを抱きしめてください｣
そんなことを呟けば、こちらを一瞬驚いたような顔で見つめるA。
でもすぐに、にへら…と笑うと、僕の元へ駆け寄って。
｢珍しいね、イズルくんがそんなこと言うなんて!ふふー!!はいっ、ぎゅー!!｣
満面の笑みでぎゅう!と抱きしめてきました。
途端に感じるAのあたたかい体温と、柔らかい身体。
折れてしまいそうなほど細い腰に僕は自分の手を添えました。
『…どうしてか、最近Aが愛しくて愛しくてたまらないのです』
いや…Aのことはずっとずっと愛しいけど、最近はずっとずっと。何十倍も何百倍も。
病気ではないのかと思ったりするぐらいに…好きで好きで。
…"超高校級の絶望"に、この感情のことを話せば、つまらなそうな顔をして、ウザイと一蹴されたけれど。
｢別に珍しくなどないです。Aのことがすごく愛しいんです。愛してるからこその言えることなんですよ｣
｢…い…イズルくんには羞恥心っていう感情があるのかな…｣
僕の呟きにAは恥ずかしそうにそう言って、僕の肩に顔を埋めました。
途端にAの甘い香りが鼻腔をくすぐって……あぁ、ずるい。
『…僕は"長い間"、人の温もりに触れる事ができなかったから』
Aに出会って初めて恋をしましたし、感情というものが湧き出てきましたし…好きという感情が、どういったものかもわかりました。
どうしようもないほどに好きで好きで堪らなくて、じっとしていることなんてできません。
Aが他の人間と喋っていると胸が苦しいし、痛いのです。
その相手をもう二度と会えないようにしたいぐらいに殺してやりたくなってしまうし。
…いっそのこと、Aをどこかに閉じ込めて僕だけのモノにしたいぐらいに…考えてしまいます。
…普通の人間の何倍も考えて苦しんでしまう僕は、おかしいのでしょうか?
｢_______A、｣
なんだかそう考えると…自分が大きな化け物になったような気分になって。
胸が苦しくなって、助けを求めるように…Aの名前を口に出しました。
Aはそんな僕の顔をじっと見つめて…きゅっと口を結び。
｢＿＿＿＿＿＿＿＿＿っ、｣
触れる、だけのキスを、し、……?
｢…イズルくん｣
優しげに微笑むAに、僕は目を奪われて。
Aはそのままもう一度笑顔になると、口を開きました。
｢私はどこにも行かないから。イズルくんもどこにもいかないでね｣
そう言って、先ほどよりも強く抱きしめてきました。
あの子のSECOMぶりにはド肝を抜かれるけど、キミもなかなかだからね?→←発明家の昼夜逆転の秘密の関係…?
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ロンロン - ピンボイントイズル…最高（＊´∀`＊） ありがとうございますっ〜｡ また続編いきますね…応援してはす!! （ガッツリ噛んでいく） (2019年7月14日 14時) (
レス) id: d22ce582b2 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - うなうみゃ。さん» 百合は正義…ジャスティス…うう…(*´Д｀*)…誰でしょうかね?そもそも夢主ちゃんが死ぬこと自体ありえてはいけないルートで、本来は誰も死なない運命だったのかもしれません…真相は闇の中…笑 (2019年7月13日 2時) (レス) id: 5fe5e3438d (このIDを非表示/違反報告)
うなうみゃ。(プロフ) - 林檎麻さん» ありがとうございますっ…!百合が百合してて可愛かったです!!この章では誰が代わりに死んじゃったんだろう…。ありがとうございました! (2019年7月12日 8時) (レス) id: 9135ef5723 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - ロンロンさん» リクエストありがとうございますー!近日中に書かせていただきますね! (2019年7月12日 2時) (レス) id: 5fe5e3438d (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - ますかっと。さん» こちらこそありがとうございましたー!王馬くんかなり根掘り葉掘り聞いてきそうですね!!正直に言っちゃう夢主ちゃんを必死に止める百田くん…(かわいい) (2019年7月12日 2時) (レス) id: 5fe5e3438d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎麻
作成日時：2019年5月26日 3時
