feiz/11 ページ13
Aに何したの?と、般若の形相で問い詰めていくる春川ちゃんを、なんとかやり過ごしたオレは、Aちゃん探しに行くことにした。
春川ちゃんのAちゃんへの過保護という愛情もなかなか凄いよね!
春川ちゃんとオレが話している間に、Aちゃんはどこかへ行ってしまった訳だけど…Aちゃんごめんね。
きっとオレと春川ちゃんが話してて…嫉妬しちゃったんだよね?
突き飛ばしたのだって、嫉妬から来る行動だよね?ふふふ分かってる分かってる!!
『ああだけど…超嬉しいなぁ』
俺に嫉妬してくれるAちゃんがホントに可愛くてたまらない。
1人でニマニマしちゃうぐらいには可愛い。超可愛い。
頬を両手で包んでまるで恋する乙女のように、えへへと笑う。
そんな風に…幸せな気持ちでAちゃんを探していると、思いの外早く見つかった。
ものが散乱している倉庫で、1人体育座りでカタカタと震えていた。
｢Aちゃーーん!!｣
やっほー!とにこやかに声をかければ、びくりと肩を震わせてこちらを見るAちゃん。
背中にゾクゾクとしたものがはしったが…その正体が掴めない。
オレはぷくーと頬を膨らませながらAちゃんに口を開く。
｢もー!!Aちゃん!!勝手にいなくなっちゃうなんてヒドいじゃないか!!｣
｢っ……、｣
Aちゃんはオレになにか言いたげに口を開いて…だけども、すぐに口を結んで押し黙ってしまった。
『??????』
なーんかさっきから様子おかしい気がする。
気の所為とかじゃなくて…俺の直感がおかしいって、そう言ってる。
なんで?オレなにかAちゃんにしたっけ?
なにか…なにか思い当たることなんかあるか?
なにか…なにか…、
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿あ、
｢もしかして…これ以上最原ちゃんと距離縮めると殺しちゃうよーって言うの気にしてる?｣
するとAちゃんは過剰に反応した。
『あ、ビンゴ?』
オレはケラケラ笑いながら首を傾げて、そんなわけないじゃん!!!と呟いた。
途端に呆気にとられた顔をするAちゃん。
｢アレは嘘だって!!うっそうそ!!あはははは!!やだなぁ!!オレが最原ちゃんを殺すワケないじゃん!!｣
｢はぁ…??｣
｢こーんな簡単な嘘に騙されちゃうAちゃん…うん、超可愛いねぇ!!♡｣
するとAちゃんは、真っ赤に怒ったような顔でオレを睨むと、倉庫から出ていってしまった。
そんな照れ隠しツンデレな彼女を放って置ける訳もなく…オレは、またキミを追いかける。
『………まぁ嘘なんだけどね』
続く (更新停止中)
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オンブル(プロフ) - 林檎麻さん» めっちゃ好きです！ぜひ更新してください！ (2023年2月21日 17時) (
レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
雪見 - 短編集も大好きです！ (2022年8月22日 9時) (レス) id: 6388bba0b0 (このIDを非表示/違反報告)
雪見 - とっても好きなお話です！これからも更新頑張ってください！ (2022年8月22日 9時) (レス) id: 6388bba0b0 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 友人の勧めでv3にはまって初めての推しが王馬くんでした！ヤンデレの推しとか俺得過ぎます！！ありがとうございます！！！！更新待ってますので、頑張って下さい！！！！！！ (2020年8月15日 11時) (レス) id: 516c044665 (このIDを非表示/違反報告)
7112424 min(プロフ) - ヤンデレとか俺得…ありがとう (2019年7月31日 20時) (レス) id: a6cc06d7a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎麻
作成日時：2018年5月13日 21時
