妹に疎まれている。【伊弉冉一二三】

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「えと…何か用ですか…?」


独歩がやけにびくびくした態度で銃兎…っちに聞いた。


相変わらず人見知りがすげーな…もっと自信持たないと!!


「ああ、いえ。懐かしい顔が見えたので声をかけただけですよ」

「…あ…そ、そうですか…」


にこやかに笑う銃兎っちにどこか青い顔でいる独歩。


…なんだか狼を目の前にした兎になってる。

本来なら独歩が狼でなきゃいけないんだけど…この場合だと真逆じゃーん…。



「………………………ぁ、」



『そうだ。この銃兎っちにも俺っちの妹のこと相談してみれば良くね?!』


そろそろ知り合いが少なくなってきて困っていたのだ。


ナーイスタイミング!!でかした銃兎っち!

しかも相手は警察だ。汚職だけど。

でもその分、数多くの厄介な事件や人間関係を否応でも解決してきたはず!!!



「?どうされました?伊弉冉…一二三さんでしたっけ?」

「あのーっ!!!銃兎っちにー!!お、ね、が、いがー!!あるんですけどぉー!!!」

「…………………」



にこやかに話しかけたところ、同じようににこやかに返されて……ないや。目の奥が笑ってない。

めんどくせぇ事絶対言うんじゃねぇぞって顔してる。こっわ。


でもでも!Aのことは迷惑じゃないし!!俺っちの超超超可愛い妹だし!!


俺はベンチから勢いよく立ち上がると、銃兎っちの肩に手を置いて声を上げた。




「俺っちと妹のAとの……喧嘩原因理由を探すのと仲直りを成功させるために手伝ってください!!」




ひゅう…と冷たい風が頬を撫でた。


銃兎っちは依然にこやかな顔のまま…あ、いやめっちゃ引きつってる。

ちらりと独歩を見れば、俺たちを唖然として見ていっぶべらっぼぁあ



「すすすすすいっませんほんっっとに!!!コイツ世間知らずもいいところですよね!!いきなりこんなこと言い出して何言ってんだって感じですよね!!」

「いだだだだっっだだだ!!!?独歩!!超痛い!!」

「うるっさい!お前はマジで何言ってんだいきなり!!」



独歩の方を見た瞬間、とんでもない勢いで強制土下座させられた。

頭を押さえつけられているので、独歩の手が超痛い。力づくすぎて。




「…だ…だって俺っちは早くAと仲直りして早く一緒に遊びたいんだよー!!」

「そ…そうかもしれねぇけど!!空気読めバカ!!っ俺だってAちゃんとデートとかしたいわ!!」

「ちょっとまって独歩。今デートって言った?」




俺達がそんないつものやり取りをしていると、重いため息が聞こえて。



「はぁああぁあ……とりあえず貴方達は落ち着きなさい」

○→←内外プレビュー/入間銃兎

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