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「…はぁ??」
俺がそう言った瞬間、嫌悪感丸出しの超不機嫌です顔で強く睨まれた。
ひぇ…と出かかった悲鳴を押し殺すと、身振り手振りでも説明する。
「ぁっ…じ、実は、おれっちとその…二郎?の兄の一郎と遊ぶ約束してて!!今日山田家集合ってなってて!!」
「…でもそれだったら二郎から一言貰ってると思うんだけど」
「昨日の夜決まった的な?!!」
訝しい目で俺を見てきたAだったが、一応は納得したらしく、つまらなさそうに俺から視線を逸らす。
そしてくるくると毛先を弄りながら、早く、と短く呟いた。
「え?」
「わ、私と一緒に行くんでしょ?あとはおにいだけなんだから、早くしてよね」
「あ、はい!!!ただいますぐに!!!」
踵を返して急いで自分の部屋へ戻る。
やけにうるさい心臓は…どうしてだろうか。
じわじわとひろがっていく顔のにやけを隠そうともせずに、俺は満面の笑みでよっしゃ…!!と小さく呟いた。
「独歩に自慢してやろー!!!!」
※※※
「あっ…お、おまたせー…」
「………ん、」
あれからすぐに準備をした俺は、Aにぎこちない笑みを見せながら挨拶する。
AもAで俺の格好に問題ないことを確認?したようで、短く返事を返すと玄関を開けた。
「…忘れ物無い?」
「へっ?!!えっぁ…ダ、だいじょびです!!」
ガチャリと玄関を閉めて、俺をちらりと見るA。
普段は制服しか見ていないので、なかなか見慣れない可愛い私服に心臓が痛かったり…??
『ああ…でもどうしよう…』
俺の家から山田家までは歩いて10分の距離だ。
近いのだ、非常に。
しかし今は話は別だ。
普段、というか日常会話0の妹と歩く10分間は、普通の1時間に相当する。
…いや、さっきから普通に会話していると思われそうだが、非っっっ常に気まずい。
「………、」
横を見ればむすっとした顔で歩いているAが。
ああ、横顔でもめちゃめちゃ可愛い……。
「あ…あのさA…」
流石にこのままの沈黙は耐え難すぎるので、なんとか話題を考えて口を開く。
へらへらとよくわからない笑みを浮かべる俺に、Aはどこか不安そうな顔を浮かべて何?と短く返した。
「や…山田家と知り合いだったんだなー!!俺っちびっくりー!!」
「…小学校から一緒だったんだけど。おにいが知らないはずないと思うんだけど」
「そ、そだっけ??!で…その…二郎…くんとはどういう関係…?」
「は…?どういう関係もなにもただの幼馴染だけど…」
…良かった。帰りにホームセンターに寄る用が無くなった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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夢花(仮垢) - ガチャドルチリーンwww確かにw合ってるんだけどさwww (2018年12月25日 5時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 咲良さん» ご指摘ありがとうございますm(_ _)m直させていただきました。 (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - ゆっくりみーさんさん» ありがとうございますー!嬉しいですー!!そうですね…拝めるわけですね…羨ましい… (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 穹射さん» ありがとうございますー!!頑張ります! (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - おはようございます。摩天楼じゃなくて麻天狼ですよ (2018年11月28日 7時) (レス) id: 211f54bcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎麻
作成日時:2018年9月5日 0時