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「理鶯っち!…やっぱ悪いからそっち持つよ!」
「大丈夫だ。小官はこれから伊弉冉の家でお世話になるのだから、これぐらい当然だろう」
あれからカフェを出て、近くのスーパーで食料品を大量に買った。
俺自身は料理はそれなりに出来るが…Aと二人きりで料理なんて出来るわけが無く。
理鶯っちに頼んで一緒に料理…つまるところ、3人で料理するようになった。
『……理鶯っちが本当に欲しいものは手に入らなかったけど。』
だって普通にワニ肉はいないのか?鹿肉は売ってないのか?とか言い出すんだもん…。
代わりの品探すのめっちゃ大変だったし、彼は一体どんな料理を作る気なのだろうか。
…1度だけ独歩が絶賛していた理鶯っち特製ドリンクを飲んだことがあるが、あの後一晩中トイレに篭もっていたことを思い出す。
『…大丈夫…かな。かなり心配になってきたぞ』
理鶯っちが持っているのは主に肉やドリンク類。
俺が持っているのは野菜で、交換しようとさっきから何度も提案しているのだが、見事に却下されてしまっていた。
「……っとと、ここだよここ。俺の家。」
そうこうしているうちに家に着いてしまった。
ポケットから鍵を取り出して、鍵穴にさす。
「…立派な家だな。」
「そー??フツーの家じゃね??……おし、開いた。ようこそ、伊弉冉家へ!!welcome to the my house!!」
「ああ、お邪魔する。」
ぺこりと礼儀正しく俺をしてから、理鶯っちは家の中に入る。
そして俺も続けざまに入って……ぴたりとその視線を1箇所に留めざるを得なかった。
『Aが…帰ってきてる…?!!』
俺の予想だと、俺達が先に料理をしている途中にAが帰宅。
そして俺達が何気なーく誘って…Aが料理作りに加わるという作戦だったのだが…。
「ぎゃ…逆じゃん…!!」
どうしよう。いきなり詰みじゃないか?
どう考えてもAが一緒に料理をしようという俺の提案にノるわけがない。
だからといって理鶯に言わせるのも、この前の乱数っちみたいに不審がられてしまう。
料理をしていれば、まだその場の雰囲気的なアレもあって約束しやすいと思ったのに…!!
「……え…アンタ誰?」
「む。君が伊弉冉一二三の妹の伊弉冉Aか。小官は毒島メイソン理鶯だ」
「メイソ……??」
ああ…どうしよう…またこれも失敗?
「…あ、おにいの友達?」
「いかにも、だ。今から君の兄と小官と君で料理をしようと相談を受けている」
「は?」
『って、ン……??』
バッとリビングを見れば、メイソンがAに淡々と事情を説明していた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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夢花(仮垢) - ガチャドルチリーンwww確かにw合ってるんだけどさwww (2018年12月25日 5時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 咲良さん» ご指摘ありがとうございますm(_ _)m直させていただきました。 (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - ゆっくりみーさんさん» ありがとうございますー!嬉しいですー!!そうですね…拝めるわけですね…羨ましい… (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 穹射さん» ありがとうございますー!!頑張ります! (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - おはようございます。摩天楼じゃなくて麻天狼ですよ (2018年11月28日 7時) (レス) id: 211f54bcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎麻
作成日時:2018年9月5日 0時