ARS＜不良更正～光と闇の狭間にいる少女～＞ (ページ21)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:9,096 hit

第１９話ページ21

それからあたしは教室を去り何となく保健室に向かった。

寝不足だから寝たいのが本音。

保健室までは何故か迷子にならず無事行くことができた。

ガラガラ～

貴「失礼しまーす」

？「はいはーい。どんな用件ですかー？」

女の人の声が聞こえた。

貴「あのー眠いんでベット貸してくださいませー」

口調を真似してみた。

？「あらま…貴女が笠間Aちゃん？」

どうやらあたしを知ってるらしい。

貴「はいそーです。先生は？」

？「東リラ―ﾋｶﾞｼﾘﾗ―よ。ちなみに貴女の担任とは双子なのよ。」

やっぱー。

何か似てると思ったんだよね。

髪の色は違うけど似ている。

ミラ姉はブロンドの金髪だけどリラ姉は艶のある黒髪。

貴「じゃリラ姉ですね。ちなみにリラ姉とミラ姉はハーフですかー？」

ちょっとした疑問。

リ「そうよー。母がイギリスで父が日本なの。ミラは母似であたしが父似なのねー。こんなにきっぱり髪の色が分かれるなんてレアよ。」

へぇー。

イギリスかぁ～。

あたしは……まあいいや。

(これからリラはリ「～」とミラはミ「～」と表します)

リ「で用件は寝たいだったわねー。どうぞーあそこのベット使ってー。」

普通に寝る事を許してくれた。

ありがたいわね～。

(なんか最近ゆるい…by作者)

貴「ありがとう。おやすみ」

リ「おやすみ。」

最後に聞こえたのはリラ姉の声。

リ「絶対守るから。あたし達が…」

だから

――――笑って？

リラ姉があたしを悲しく見つめながら呟いた。

あたしはそんな事知るよしもなかった―――