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# 15 ページ16
In . side
何とも 気まずい空気感の中、
テンポの良い音楽がスタジオに響く。
そう、今回の新曲は 結構ハードなダンスナンバー。
だから 振付師さんにも入ってもらって練習をすることになって。
.
「伊野尾くん、遅れてるね。」
「もうちょっと そこ速くターンして、」
「ダンスにテキトーは通用しないぞ？」
最初の方は 何とか ついていけてた身体が 中盤になって 急に言うことを聞かなくなる。
こんなに すぐバテたっけ、と自分でも不思議で。
全力で踊っているつもりだった。
既に息は切れてるし、なんだかフラフラしてる。
.
あまりにも出来ない俺に 見兼ねたのか、
"ほら、ここは こうやって回れば…"
"多分ね、足を もうちょっとクロスさせたら…"
と声を掛けながら 俺に近づいてくるメンバー達。
.
さっきまで 俺の悪口でも言ってたんだろ？
この優しさも どうせ ダンスが出来ない俺への同情。
素直に受け入れられるわけねーだろ。
軽く睨んで 差し伸べられた手を振り払おうとした時だった。
.
俺の目の前は ぐらりと大きく揺れると そのまま真っ暗に染まった。
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さかな - 読ませていただきました！ とても面白くて続きが楽しみです！ (2021年12月7日 19時) (
レス) id: d9d432beaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：## 月希 x他1人 | 作成日時：2020年1月7日 21時
