生者の僕は獄卒の皆さんに出会うようです【獄都事変】

22.『目を覚ました佐疫』※腐注意 ページ24

A「はぁ……」

佐疫「ほ、本当にごめんねA君！！」

佐疫が惚れ薬を飲んで一週間。やっと目を覚ました佐疫の状況はAに抱きついていて首元を噛んだり舐めたりしていて。直ぐに離れて今現在は食堂で佐疫が何回も謝っている

A「別に良いよ佐疫さん。こんぐらいで何回も謝る事はないよ」

苦笑いを浮かべてAはそう言うが、Aの首元には結構噛んだ痕などがあり

佐疫「本当にごめんね……」

A「だ、大丈夫だから！」

シュン、と効果音のつくぐらいに佐疫が落ち込み。励まそうとAが声を上げたところでｶﾞﾗﾘと食堂の扉が開き。斬島と田噛と平腹が顔を覗かせた

斬島「A……！佐疫を落ち込ませてはダメだぞ！」

A「違いますから！濡れ衣です！」

田噛「もう一週間たったのか……佐疫、目覚ましたか？」

平腹「Aの首元すっげー！！痕が残ってる！」

A「言わないでよ……」

平腹がそう言うとAは顔を赤くし、佐疫がそれ以上に落ち込んだ。田噛は平腹の頭を叩き、斬島は親友の佐疫をなぐさめる

そこでまた、ガラリと扉が開き木舌と谷裂と抹本が顔を覗かせた。抹本はﾊﾟﾀﾊﾟﾀとAの元へ行くと暖かいタオルを首元にかけて

抹本「一週間、付き合ってくれてありがとね……おかげで色々と分かったんだ……」

A「そっか。よかった」

ﾆｺﾘと微笑むと同時に「ありがとう」と礼を言って。木舌はその光景を微笑ましく見ていて

谷裂「だがA。お前のその痕は治るのか？」

A「多分治るよ」

木舌「佐疫ー？もうほら、元気出しなよ」

まだ落ち込んでいるのか佐疫は顔を下に下げたままで。Aは佐疫に近付くとポン、と頭を撫でてやって

佐疫「え………？」

A「もう過ぎたことだからさ。僕は佐疫さんに愛を貰えて嬉しかったよ？」

ニッと微笑むと即座に平腹と佐疫がAに抱きついて。田噛と谷裂はその光景を呆れながら見ていて。斬島と木舌は台所の元へと行っており


______こんな楽しい時間は、いつまで続くのだろうか_____

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