13.『決着』 ページ15
A「マキさん」
屋上へ上がると肌が黒くなり、髪も暗い髪になったマキは、自分の声が届いているのかすらも分からない状態だった
マキ「もう遅いのよ。もうなにもかも煩わしいの。だから、貴方もいなくなって」
フワッと柵が舞い上がる。その柵一本がAのもとへとやってくる。柵を避けながらもマキのもとへと行く
マキ「私は悪くない、私は悪くない、私は_______」
A「マキさん！！そうやって自分に言い聞かせて、ユウさんの気持ちすら知らないふりするの！？そんなの可笑しいよ！」
「ユウさん」ネックレスを手にとった時、ユウさんの気持ちが少しだけ分かった気がした。ユウさんにとって、マキさんにとって、互いは友達なのだと。ユウさんという言葉を言ったとき、マキの攻撃がピタリと止まった
A「マキさんを信じたユウさんの気持ちを裏切って、忘れて、一番嫌な思いをするのはマキさんでしょ！？」
マキ「あ、ああ、ユウちゃん…」
A「マキさん」
柵がその場にガランと落ち、そこに座るママキの元へと近づくA。その背後には、獄卒の皆が立っていた。ただ、誰もAを止める事はなく、ただジッと見ていた
A「これ。マキさんの、大切なものでしょ？」
そう言ってマキさんの手に落とすそれは、ネックレスだった。先程、佐疫が直したネックレスはより輝きを見せていた
A「マキさん。僕は獄卒ではないけど、貴方の気持ちを理解することは出来ない。罪を犯した者は、罪を認めなくちゃ前に進めない。だから貴方は、それほど、ユウさんの気持ちを知っていなかった」
マキはただ黙ってAを見ていた。その手の平には、ネックレスを持っていて
A「でも、今なら間に合うよ。ユウさんの気持ちを、貴方の罪を、認めれることが出来る」
そう言って顔をあげるAの表情はとても真剣で、でもちょっとだけ微笑んでいて
マキ「……私、いきます。信じてくれたあのこを裏切った。だからいきます。………そうすれば、私の心も軽くなる？」
そう言うマキはとても反省をしているようで。フッとAは笑う
A「それはマキさん次第だよ。……それでも、また、新しい人生を歩めるのなら」
そういってAは手を差しのべす。マキは小さく笑ってその差し出された手を取る。後ろでは、獄卒達は小さく微笑んだりと、笑っていたりとしていた。
_______こうして、夜が明ける______
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涙 - 雛さんありがとうございます！続き頑張ります！ (2018年1月20日 21時) (
レス) id: 3290f362e5 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 続き気になります!!頑張ってください(o´∀｀o) (2018年1月20日 18時) (レス) id: 3b63030d42 (このIDを非表示/違反報告)
涙 - はるまさんありがとうございます！精一杯頑張ります！ (2018年1月19日 19時) (レス) id: 3290f362e5 (このIDを非表示/違反報告)
はるま(プロフ) - 面白いです！！更新頑張って下さい！！ (2018年1月18日 22時) (レス) id: 06222ec2e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙 | 作成日時：2018年1月14日 19時
