｢ブン太｣次元の狭間〜逆トリップ｢リョーマ｣

君たちとの時間〜20set ページ20

何やかんやで先に、幸村と丸井が風呂へ。
｢あ、お父さんのだから少し大きいかもしれないけど…Tシャツと短パン出しておくね…｣

ドアの外から少女が声をかける。

『ありがとう。』

少女が出て行った後の話。
風呂の湯船の中。

『甘い物食べたいぜぃ…』

『え？』

『だから甘い物食べたい。』

『え？』

『だから…』

『え？は？まだ食べるのかい？』

『え？いや…幸村君？』

『あ、ごめんつい…よく、食べられるよね？』

『どういう意味だよぃ…』

『あれだけ食べてお腹のどこに空きがあるのかと…』

『甘いもんはいくらでもいけるぜ！』

こんな会話をしていました…

幸村達があがると不二達がすぐに入れ替わりで入った。
少女が幸村達と同じにTシャツと短パンを出して出て行った後の会話。

『不二先輩ってすぐのぼせそうっすよね』
『そんな風に見えるかい？』

『何かいろんな意味でか弱そうだし。』

『越前…？』

『何か黒いわぁ…黒いで！』

『黒いっす不二先輩…』

『黙ろうか？二人とも。』

『うぃーっす』

『はぁーい。』

『越前は入浴時間短そうだよね。』

『短いっすよ。』

『コシマエ〜つまらんわぁ〜』

『風呂でつまるも何もないでしょ。』

『楽しそうだね』

『せやろ？』

『別に…』

こんな会話をしていました。

その間少女はというと…？

｢テニスのルールってどんなだろう…？｣

いきなりの思いつきによりパソコンでテニスのルールを調べているのだった。

｢えーと…？まず、軟式と硬式？｣

｢違いが分からない…｣

｢それから…ガットってなんだ…後はグリップ？｣

少女がテニスを覚えるのはいったいいつになるのだろうか…？

｢テニス…覚えたいのかい？｣

ソファに座っていた幸村がパソコンをのぞき込んで言う。

｢えっとうん。みんなテニスやってるっていうから気になって…｣

そっかと笑いながら言うと…

｢ブン太！テニスについて、教えてやって？｣

俺は真田に電話してみるから…と丸井に言う。

｢いいぜ！教えてやるよぃ。｣

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