｢ブン太｣次元の狭間〜逆トリップ｢リョーマ｣

君たちとの時間〜2set ページ2

｢テニスの王子様って…俺たちの…｣

｢学校での呼ばれ方だね…主に女子からの、ね;;｣

少女はまたもや頭に(?)が浮かんでいる。

｢テニスの王子様…アニメ…いる…非現実｣
｢｢｢｢……｣｣｣｣

みんな黙り込んでいる。

｢つまり…偽物…なりきり？痛い人達だ｣

最後にボソッと呟いた少女。

ある少年には聞こえていた。
なんせ、究極の地獄耳だったのだ。

｢なぁなぁ。痛い人達って何やの？｣

すると、少年の後ろに黒いオーラをまとった少年が意味ありげに微笑んでいた。

｢ﾌﾌｯ…全員に聞こえるようにもう一度いってごらん？｣

(な…何この人…変なオーラが;)

｢なぁなぁ!!コシマエー何も聞こえへん。｣
先ほどの地獄耳の少年の耳を帽子の少年が後ろから押さえていた。

｢無駄なことは聞かなくていいだろぃ…｣

｢えぇ？何々？気になるわー｣

｢聞かなくていいし。｣

こうして話している三人と相変わらず黒いオーラをまとった少年。

そして少女はさらりと述べた。

｢痛い人達っていっただけです。間違ったことは言ってません…。｣

｢何で痛い人達、なのかな？｣

｢今時コスプレして人の家にきて異世界から来ましたみたいな事言う人、居ませんよね？｣

何故か少年達は黙ってしまった。

｢……｣

｢……;;｣

｢？？？｣

｢……は？｣
(腹減ったよぃ…)


｢…｣
少女だって、無言だ。

黙られたところでどうにもできない。

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