Blue salvia (ページ9)

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ついつい田島さんのあのシュンとした顔に負けて
いいですよとか言っちゃったけど…
ほんとに大丈夫かなあ。

「こっちです。あ、清水さん。」

「おう、こっちこっち。A、ひさしぶり！」

『清水くん、久しぶり。ほんとに大丈夫かな？』

「大丈夫だよ、ここ実は俺のおじさんがやってるところだから
プライバシーの面も安心して。」

『そっか、良かった。』

「俺ちょっと仕事の電話あるからゆっくりしてて。」

『うん、ありがとう。
ここ、落ち着いてていいところですね。
こんなところあるなんて知らなかったです。』

「そうなんです、俺も清水さんに教えてもらうまで知らなかったです。
Aさんはよく本読まれるんですか？」

『そうですね、なんでも読みますけど
特にミステリーとかサスペンス小説が好きで。
本屋も好きで良く巡ってます。』

「俺も本好きなんです。ここのカフェで良く読んでます。
時間がゆっくり流れる気がして好きなんですよね。」

『いいですね、素敵。
私も本を読んでるとその世界観に入り込めて
今の自分と違った人生を歩めてる気になれて…』

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