検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:635 hit

episode.2 ページ2

女子高生が言っていた通りの場所に「1年2組」と書かれた教室を見つけた。


なんとか残り2分で到着できた…よかった…



教室に入ると既にたくさんの生徒が集まっていた。知らない子ばかりの空間で少し身構えてしまう。


だがそこには一人―


「あ、Aさんじゃーん!!初日からギリギリ登校とかAさんらしくないけどどしたのー?」


いきなり大声で話しかけてくる三枝明那の姿があった。


私の存在が認知されてたことに少し安堵する。


だがそんな感情に浸るのも束の間、始業直前で静かに座っている者も多かった中、三枝の声のせいでクラス中の視線は私に向く。せっかく人目につかないようにこっそり登校して来たのに、とんだ災難
である。



それからは特に何事もなく、教室点呼、入学式、簡単なオリエンテーションと至って普通のいわゆる「入学初日イベント」が行われ、あっという間に放課後になった。


初日なので今日はすぐ帰ろうと思い、教室を後にし廊下を歩いていると、向かいからやけにうるさい声が聞こえてきた。


「やっぱり、幼稚園児もオープンスクールに来れるように先生に言うべきだって!」


「それはお前がちっちゃい女の子と戯れたいだけだろ」


「…それの何が悪いんだっ!」


「あーあ、開き直っちゃったよこいつ…」


話していたのは男女2人。女子の方は…さっき道を教えてくれた先輩!?


思わず狼狽えていると、あちらの方から私に近づいてきた。

episode.3→←episode.1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:2j3j , knmc , njsj
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:miya | 作成日時:2023年10月20日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。