31話 ページ35
クザン「あ…れ?…俺何してた?」
『……クザンさん…』
すこし呼ぶのが怖くて…もしかしたらまだ忘れられてるんじゃないかって思って…声が震えた
クザン「!!!!!ルイちゃん!!!!」
『ッ!!!!!』
ホントにちゃんと目を見て名前を読んでくれた…ああ…いつぶりかなこの感じ…ねぇ…ちゃんと覚えてるんだよね…ッ
クザン「なんでそんな小さな姿に…???」
『…ありがとうッ…クザン…』
クザン「え、ルイちゃん!?」
わたしは思わずクザンに抱きつく。
この様子を見る限り手配書も無かったことになってる。
だけどもう1度同じことは起きる。
必ず。
それを回避するか…受け流したとしても海軍に入らなきゃ意味がない…となると逃げ回るしかないね。
でもとりあえず会いたい…みんなに…
『…ねぇクザン。センゴクパパに会いたい』
クザン「…センゴクさんも喜ぶよ」
そう言ってクザンは笑った。
『…かな?…おつるちゃんにも会いたい…ロシーは?』
クザン「ロシナンテは今センゴクさんの部下だよ。」
『よ、かった…いき、てる…』
そう小さく呟いた声は誰にも聞こえずただただ広い海に溶けていった。
クザン「俺だ!開けてくれ。」
海兵「はい!!!」
中に入り船を止めるとわたしは走って行く
クザン「ちょ!!!ルイちゃん!?!?」
後ろで叫ぶクザンの声今はそれすらも愛おしい。
ここを右に曲がって上がれば大きな扉…そこを開ける…否…飛び開ける
『センゴクパパッ!!!!!!ロシー!!!!!!』
センゴク「ッ!!!!ルイ…か?ルイなのか!?」
ロシ「な、何でそんなに小さいんだ!?!」
『…久しぶり…元気にしてた?』
そう少し申し訳なくなって目を背けていうと2人に抱きしめられた。
センゴク「…心配したぞ」
ロシ「…ずっと探してた…」
…記憶がなんて言えないよね…笑
『ごめんね…あの時気を失ったみたいでその後の記憶がなくて気づいたらよく分からない所にいたの。』
2人「「…生きててくれただけで十分だ」」
『…ッ…ありがとう!!!』
嬉しい感動の再開はここまで…。
とりあえずどーしようもう私に恐れるものなんてない。
だけど、逃げ回ればわたしはこの人を裏切ることになる。
だからと言ってここに残ればあいつらを裏切ることになる。
…わたしは…
…あいつらを助けたい
だったらこんなところに居られない…
思ったら行動しなきゃ…とりあえず皆に会おう
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作者名:夢見る王国 | 作成日時:2017年9月9日 2時