29話 ページ33
あれからもう何年もたった。
海に出て名を馳せ…落ち着いた頃のできごと。
たわいもない事で喧嘩したんだ。
ロー｢うるせェ…なにしてんだ｣
『あ！ロー！おはよ！今日ね昔の夢みてさ！』
ロー｢どーでもいい…｣
『なっ…どーでもいいってなに！』
ロー｢どーでもいいからどーでもいいつったんだ｣
言い合いはどんどん激しくなっていく
『もういい！ローなんか嫌いだ！！！くそ医者！』
ロー｢なっ…お前…いい加減にしろよ！嫌いなら一緒にいたくなんかねェだろ！降りろ｣
『え…っ』
そんなこと言われるなんて思わなかったんだ。
ただの喧嘩が…こうなるなんて
ロー｢あ…っ…ごめ｣
ローが喋るよりも前に私は食堂を飛び出し甲板へ走る
ペンギン｢あーあ、船長それはダメですよー｣
シャチ｢早く行った方がいいと思いますけどー｣
ロー｢…くそｯ｣
甲板が騒がしいことに気づき、3人で走っていくとそこには軍船が3隻…。
『……ｯ』
ロー｢ルイ…すまなかった｣
『わたしも…ごめんね…』
ペンギン｢はいはい、お熱いとことりあえずって、大将の船とは運が悪い…｣
シャチ｢どう考えても分が悪い｣
ロー｢逃げるぞ！！！｣
まぁ、そう簡単に逃がしてくれるわけもなく。
船は砕かれハートの海賊団壊滅の危機がきた。
『もう我慢出来ないや…ごめんね……強くなって…皆』
そう言って私は4人を遠くの安全な島へと飛ばす。
これで海軍にはどこに行ったかバレない。
青雉｢あらら〜…どーしてくれんのお嬢ちゃん｣
『…別に何も無いですよ…クザンさん』
青雉｢知ってくれてるのー？うれしいねー！でも、敵に油断は禁物だぜ…お嬢ちゃん｣
『…ｯ！』
元から抵抗するつもりも…クザンさんを傷つける勇気も無かったよ…。
ずっと…ずっと会いたかった。
皆にも…でも皆は私を忘れてるんだよね…。
青雉｢まぁーなんだ…おそらくインペルダウンだな｣
『…そうですか、そんなことより…おはなししませんか？』
少し不思議がるもクザンさんは了承してくれた。
『…大将でしたっけ…最近なったんですか？』
青雉｢…あぁ。｣
『…この船に楽器はありますか？』
青雉｢確か海賊から押収したものの中にあったと思うが…ほしいの？｣
『出来るならば…バイオリンが…。』
青雉｢にしてもこんな小さな子に懸賞金がかかってるなんてな｣
そう言いつつ部下に持ってこさせた楽器を手渡される
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作者名：夢見る王国 | 作成日時：2017年9月9日 2時
