え……私がッスか？ﾑﾘﾑﾘ!!! (ページ22)

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20話ページ22

こっちに来てからもう何年立つんだろう。
ただ一つ分かることはもう何も覚えてない。

あれだけ読んでた内容も何もかも…。
どうして…。副作用かなにかなのかな？

ほんと、それにしてもこの状況で何故こんなにも私は冷静でいられるのか…自分でも凄いと思うよ。
目の前には海賊。

そして海楼石の錠に檻。
そして私を知ってるかのように話すこの目の前の男。

？？？｢…久しぶりだなァ！ルイ！！｣

ルイ｢…誰？お前なんか知らない｣

今頃センゴクパパはおこぷんだな…ロシーなんて慌てて落ち着かないからタバコ吸って火
、だるまになってそうだ…。
任務に油断したわけじゃない。ただ、こいつが何故私の弱点を知っているのかが重要だ。

？？？｢おーおー、そんな顔すんなよ、可愛い顔が台無しだぞ？ルイチャン？ゲッハッハツハッハッ！！！｣

ルイ｢ｯ…い、や…ぁ…ああ…｣

あれをむけられるだけで何もかもが怖くなる。
ぁ…ああ…いやだ…ｯ…

？？？｢ゲッハッハッ！まだ怖いんだなァ…火と矢が！！！！！そらｧそうだよなぁ！！！！これで親兄弟目の前で殺してんだもんなァ！｣

ルイ｢ｯ…な…んで…｣

？？？｢ホントに覚えてねェのかよ…思い出させてやるよ…ゲッハッハｯハッ！｣

怖い…怖い怖い怖い怖い…誰もいない…＂また＂わたしは…独りになるの…？
＂また＂…？…私はなにを忘れてるの…ｯ

ルイ｢ｯ…ひ…だ…れか…！｣

？？？｢逃げられねェよ…お前はもう二度となァ！！！！お前ら！はじめろ！！！｣

手下｢はいっ！！！！！｣

私に向かって弓矢が飛び交う。
だけど逃げることなんて出来ない。
手足は海楼石の手錠に繋がれ広げて壁に突きつけられてるような状態。身をよじろうとも逃げ場はないんだ…。

？？？｢逃げなくても当たらねェよ…崩れるまではなァ！！！！ゲハハハハハッ！｣

ー紋章が出るまでやり続けろｯ！！！！ー

ーさァこれでもうRの力は使えまい！！！ー

ー痛いか？痛いだろう！ゲハハハハハ！ー

ーだが、お前は死なねェよな！ルイ！ー

頭に流れ込んでくる昔の記憶…？

…わたしは…こいつを知って…る

そう、だ…思い出した

ルイ｢ｯ…グレ…ルス｣

グレ｢思い出したか！ゲハハハハハ！お前をあの地獄へ連れていってやるよ…もう一度な！！！！次は逃がさねェ！！！！｣

ルイ｢ｯ…い、や…いやぁぁぁぁぁあああああああああ！！！！！！！！！！！！！！！｣

そこで私の意識は途切れた…。