都市伝説のPlayer ページ27
スマホを渡すと何も見られてないかの確認をしているのかスマホをいじっていた。
「(バレたか…?)」
背筋がヒヤリとしたが、杞憂に終わった。
上着のポケットにしまってコーラを飲んでいた。
今、聞いてみても大丈夫だろうか。
「あのさ、ちょっといい?」
「あ、はい……なんでしょうか?」
「アスタリスクって何?」
そう聞くとぴしりと固まった。
「えっと……その」
うーん、と唸って考えている。
なにかマズイことなのだろうか。
「(とは言え、アスタリスクだけどな…)」
Asteriskを翻訳すると星印という意味になるがラテン語になると小さな星と言う意味になる。
でも、あの時チャットでみたのは違う意味で言われているのだろう。
「……その」
「ん?」
「ネット上では、有名な……ゲームプレイヤーで」
「教えて」
「……ハイ……」
「どうかした?」
「……近い、です」
と言われ、距離を詰めていたことに気づいて、少し座り直して話しやすいようにする。
それを感じ取ったのか話し始めた。
「その、えっと……どう、説明すればいいのか少し難しくて」
「そうなの?」
「…正体、となると」
匿名性が高いネット上ならではなのだろう。
「それに、結構、ざっくりとしてて」
「うーん……そっか」
「まぁ、でも、何も情報が無いよりかはマシなんじゃないか?」
「確かにな。で、そのPlayerは」
「突然、流星の如く、と言えばいいのでしょうか。…ネット掲示板で話題になって……そこからSNSに…といった感じで。」
「そういうものってそんなもんなのか?」
「どう、なんでしょうね……噂程度の物がこんなに大きくするのは…多分、あまりないかと」
「だよね〜……」
「その、アスタリスクは殆ど謎で……生きる都市伝説とも呼ばれてて。伝説になったのはちょっと大きな企画で……FPSゲームの試合を100回対戦する、と言うものがあって」
「え、100…?」
「はい……3日間に分けられて行われてたもので。不正プレイヤーも世界大会に出ているプレイヤーと交えたもので……アスタリスクは全戦全勝したのでそこから都市伝説と呼ばれ始めましたね」
「そう、なんだ……」
不正Player、世界大会に出ているPlayerにも勝てる強さ……となるとかなり厄介な存在になり得る。
「(あまり、戦いたくはないかな……)」
「ただ、アスタリスクは悪者、というわけじゃないんですよね……不正プレイヤーを真っ先に倒したり、初心者プレイヤーを助けたりしてるので……一部では神とかなんとか…」
「そっか…」
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藍霜月(プロフ) - 紅奈虹夢@虹茶さん» コメントありがとうございます!舞いですか…!‹‹\(´ω` )/››‹‹\(´ω` )/›› 神作品と言って頂いて嬉しいです…! (5月3日 22時) (レス) id: 64f8ddb167 (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢@虹茶(プロフ) - 更新されてた..... 嬉しすぎて 舞い踊りたい気分です!! 神作品をありがとうございます (5月3日 21時) (レス) id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
藍霜月(プロフ) - 零科さん» コメントありがとうございます!更新頻度が落ちてしまって申し訳ないです…。最高といって頂いて嬉しいです…! (5月3日 21時) (レス) id: 64f8ddb167 (このIDを非表示/違反報告)
零科 - 久々の投稿......!今回も最高でした😊 (5月3日 21時) (レス) @page33 id: b0328d2f31 (このIDを非表示/違反報告)
兎妬 ぅさ子(プロフ) - 😆😆😆 (4月7日 16時) (レス) @page31 id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
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