家のドア開けたらAUの世界(ry…よーん

中身は何だろうね ページ25

中身は2つありそれらは紙袋に包まれていて、何が入っているのか分からなかった。
1つは大きい袋で、もう1つは小さい。
触った感触は柔らかく、布に近い。
取り出して、紙袋を開けた。
「……え？これ」
？「それ、制服か」
「私の、制服……」
毎日着て、学校に行っているそれが箱に入っていた。
無言でもう1つの袋を開けた。

「──っ！」
ゴシックロリータの服を着ているうさぎのマスコットが入っていた。
私の様子が変になったからかCharaが声を掛けてきた。
「大丈夫？」
「え、あ……はい」
「何が入ってたの？」と聞かれ、マスコットを見せた。
「これ、マスコット？」
「……はい」

あまりこれは見たくない。
マスコットから目を逸らし、制服に目を向けた。
ブレザーを見ると、どこか違う所があった。
「……あれ？」
「どうかした？」
「校章が違う……」と呟き、見せた。
青と緑色の校章が真っ白の校章になっている。
「いつものは？」
「えっと……これで。」
「たしかにな…ちょっといいか」
「あ、はい」
そういえば、チャットで言っていた「大事なもの」とは、マスコットのことだろうか。
でも、それじゃあ、大切に使って欲しい。とは書かないはず……。
不思議に思い、箱を見るとなんだが箱の大きさに対して荷物が少ないことに気づいた。

「(なんだろうこれ、底上げになってる……？)」
端の辺りを触ると空になっていることが分かり、押し触った。
「っあ……」
ガコ…と外れ、何が入っているのかを確認する。
「これ、ハサミ？」
「みたい、ですね…」
どこにでもある、裁ちバサミ。
うさぎのマスコットみたいにどこかから、持ってきたのかと思ったが……。
「(わざわざ買ったのか？ご苦労なこった)」
新品に見えるが、切れ味は少し悪そうに見える。
「(研がないと切れないし、刺しにくいよな…)」
そう思っていると、Charaに「貸して」と言われ渡した。
渡すと、じっとハサミを観察し始め、こう言った。

「このハサミ、切れ味良さそうだね」
「……そう見えますか？」
「うん。……え？悪く見える？」
「……いえ」
「？……まぁ、どこにでもあるハサミ見たいだし、持ってても良さそうかもね」
「…そう、ですか」
あれが切れ味がよく見えるのか。
私が思っていたよりもあの鋏を気に入っていたらしい。

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