家のドア開けたらAUの世界(ry…よーん

終演日 ページ23

溢れそうになっている飲み物をなんとか席へ持っていくことができた。
「あっぶな……考え事してるときに飲み物を入れるのはやめとこ」
何口か飲んで、溢れないようにする。
「っはぁ…」
さて、と。思考をどこに戻そうか……さっきまで考えていた事について考えようか。
このままこの世界で平和でいる、というのは出来ない。
命を失うこともあるかも知れない。……でも、皆が楽しく過ごせるし、それにあの人にだって会える。
……そう考えるとWin-Winに感じてきた。
「死んでもいっかな〜……いっそ」と独り言を言って、ズゾゾ……とグラスの中身を一気飲みし、片付けた。
この独り言が、誰かに聞かれているとは私は露知らず、のんきに部屋に戻った。

部屋に戻り、ソファに座る。
21時半までにはまだまだ時間がある、どうやって時間を過ごそうか。
そう考えていると、通知が聞こえた。
???やぁ、久々だね
箱のことについては、心配しなくてもいいさ。
人前で開けても困らないよ。
アスナそうですか。
でも、どうしてまた箱を?
???キミにとって、大事なものになり得るものさ。
大切に使ってほしいね
アスナそう。
アスナ一つ聞いても?
???いいよ。
ただ、こちらにも事情があってね。
全部は言えないし、チャットは履歴が残るからね。

「人前には出せないってこと……？」
そう呟きながら、打ち込む。
アスナこの世界で、私はどんな存在でどんな価値があるのですか?
一体、私はどんなふうに過ごせばいいのですか?
???そうだね……
しばらくはそのままで。
3日後に、相見れることになるだろうね
???演じるのも3日までだよ。
喜ばしいことだろう?
アスナそうですね

「3日後…？思っていたより早いな」
演じるのも3日まで、と言うのは帰してくれる……と言うわけではなさそうなのは分かる。
あぁ、そうだ。
「あとで、聞かないとな。」
どうでもいいこと、と言われるかもだけど。

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