家のドア開けたらAUの世界(ry…よーん

あの店へ ページ15

一通り、考察し満足する。
こうやって考え事に没頭するのは久々のように感じる。
毎晩考え事をしているのに、一体どこが違うのか……。
「長居しすぎたな…」と呟いてタブレットとスマホをしまい、会計をして店を出た。

さて、どうしようか。
この後のことを考えていなかったのだ。
ご飯を食べるだけだったので、目的が終われば何もない。
「(ここの散策でもしようかな。広いし丁度いい。)」
食べ過ぎたのもあるがここを把握しておきたいのだ。

「んふふ〜……ふ〜ん……」
気分が少しいいからか鼻歌を歌ってしまう。
人とすれ違うときは歌うのを止める。
変な人と思われたくないのだ。
「(──あ、そうだ。あそこに行こうかな)」
そう思い、店名を思い出して館内地図から探して向かった。

ゴシック・ロリータを販売している店の前に行き、周辺を見回す。
人が居ないか確認してから入店した。
入店し、どんな物があるのか見てみる。
「このスカートのフリルすごく可愛い…！」
「あっ、このヘッドドレスも…！」
「(このお店、凄くいい…！当たりだ…！)」
買いたいが値段が高い。
ブランドで一式フルセットで購入すると財布にかなりのダメージが入る。
服は可愛いが値段は可愛くない。
「(買いたい…でもなぁ…値段がなぁ)」
衣服類は、買うのは今度にしよう。そう思いながら、店内を見て回る。
視線を衣服から小物に動かすと、赤いリボンと黒薔薇のコサージュが視界に入った。

手に取り、よく見る。
「これ、アンティーク調で可愛いな……」
「(今日はこれを買おう)」
そう思い、会計をして袋が見えないようにリュックの中に入れた。
誰も居ないか確認してから店を出た。

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