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23(過去編) ページ23

Aside



いろいろ手続きをして帰ってきたのは夜だった。
相手の両親からは私のせいだと散々罵られた。



呪術師の事は話していたが
胡散臭いとか、守るべき人を守れなくてなにが呪術師だとか言われた。






五条「A先輩、」





『ごめん悟、今は…』




五条「聞きました。」




初めて悟が私に敬語を使った。
たった一言なのに。



五条「今日、A先輩のそばに…居たいです。」




悟の手を引いて寮の部屋に戻る。
部屋に入った瞬間、悟が居ることを気にせず泣き崩れてしまった。


悟は何も言わずに抱きしめてくれた。
頭を撫でてもらいながら悟の胸で声を押し殺して泣く。
なんのために呪術師をやっているのか?



"守るべき人を守れなくて何が呪術師だ"



そんな言葉が頭の中でぐるぐるする。
非術師を守ると共に大切な人も守れていると勝手に思っていた。
心のどこかで私の手で助かってる命があると、そう思っていた。




『守れなかった…大切な人を…守れなかった……。』




抱きしめる力が強くなってしまう。
それに応えてくれる悟。
冷えきっている私の身体を暖めてくれるかのように包み込んでくれている。





いつの間にか眠っていた。
夢を見た。
どうして助けてくれなかったのと、3人から言われ続ける夢だ。




いつも見る夢より何倍も長く感じた。
この日から1ヶ月同じ夢を見続けた。
寝るのが怖くて不眠症になった時もあった。
幻聴が聞こえるようにもなった。




それでも私は呪霊を祓い続けた。
もっともっと強くなるために体力をつけて悟や傑にもたくさん練習に付き合ってもらった。



おかげで4年生になる頃には2級術師から特級術師になれた。
彼のことは大好きなとから大切な人に変わった。
もう居ないけれど私の心の中で大切な人として彼は生き続けている。




.

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神様 - 治って良かったです!更新がんばってください。 (1月21日 18時) (レス) @page25 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - 大丈夫ですか?よく治りますように (1月16日 16時) (レス) @page26 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - 新作見させて頂きました!面白かったです!2つとも更新頑張ってください。 (1月15日 18時) (レス) id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - いえいえ。楽しみにしています! (1月14日 10時) (レス) @page24 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
ruin04lm0r(プロフ) - 神様さん» いつもコメントありがとうございます!!七海side書くの初めてで、どうだろう?って不安だったんですがそう言って貰えて嬉しいでふ!!更新頑張ります! (1月13日 19時) (レス) @page22 id: 79ff97e717 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ichigo_ | 作成日時:2024年1月4日 7時

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