君を切り取って恋に落ちて。【プロセカ】【神代類】

○思い出して、また泣いて。 ページ7

類side




『私ね、カメラマンになりたいんだ』

「へぇ」

『随分と興味がないな？！』



付き合って何ヶ月。

彼女は、死にたいなどと言わなくなった。

まあ、僕が保証するって言ったからなぁ。

元気を取り戻した彼女は、僕にやたらと話しかけてくる。

あんまり、噂とかにならないかな。

なんて、思ったが、クラスメイトにはただの戯れだと、気にしていないようだ。

正直、ホッとした。

僕はどちらかと言うと、陰キャに近いような感じだし、何より司くんに伝わってほしくない。



『…ろ』



司くんだってまだ好きなんだろうし、泣かれると困る。かなり、困る。

多分、えむくんと寧々に叩かれる。本当に。



『……………』ﾎﾞｺｯ

「痛っ、ちょっ」

『話はちゃんと聞く、常識だ』ﾊﾞｺｯ

「分かった、分かったから殴らないで？！」



ふぅ。危うく顔にたくさんの痣が出来るとこだった。

てか、



「君、カメラマンになりたかったんだ」

『今更？』

「いやぁ、考え事をしていてね」

『まぁ、今に限るわけじゃないからいいけど…………

何で、私がカメラマンになりたいか、分かる？』

「………カメラが好きだから？」



そう僕が言うと、彼女は明後日の方向を向いて、言った。







『…る、類が猫撮ってる私が、幸せって言っ、たじゃないか』



「…………………っ？！」







お互い、顔を真っ赤にして突っ立っていた。

あぁ、幸せってこういう………………………………



















「……………っ、ｱｯはぁ、はぁ……うぅ」

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