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○幸せって何だろう。 ページ6

類side




僕は、Aの所に向かった。

息なんてしていなかったと思う。30分続けて走ってたから。

ある屋上に行くと、Aはフェンスの上に乗って、足をぶらつかせていた。



「……Aくん」

『……』

(許して……くれないか)

『神代』

「は、はい!」



















『生きていたら、幸せってある?』



彼女は、僕の方を振り向いた。

泣いた跡があって、幸せとは感じられなかった。

笑顔もまた、無理に作っている気がした。



「……あ、えっ…」



何て言えば分からなかった。

彼女の人生なんて、僕が分かるはずがない。

分かっていい筈がない。

でも、その瞬間。瑞希が、言った言葉を思い出した。

中学生の時のだった。



「信頼って嬉しいよね。自分をありのまま、受け入れてくれるんだもん。」



「……!

僕はね、あると思う。

君にだってなかった?

幸せなとき。

君が、猫の写真を撮ってる時は、少なくとも幸せそうだった。

笑顔が、とても輝いていて。

他にもさ、お弁当を忘れたときに、クラスメートから少しずつ分けてもらって、感動してたよね。

泣き目だったもん。

だからさ、先にもあるよ。きっと。


…僕が保証する」









『……!』



















「僕と付き合ってくれませんか」

○思い出して、また泣いて。→←○あの時、僕は。



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設定タグ:プロセカ , 神代類   
作品ジャンル:泣ける話
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白銀クロ - 麗紅花さん» ありがとうございます!更新、頑張ります!! (2022年6月5日 13時) (レス) @page6 id: b7076099f5 (このIDを非表示/違反報告)
麗紅花(プロフ) - 最高です!『シャッター』とプロセカを合体して凄く新鮮でした。また、どんな話になるのかと気になって読んで見ると、とても感動した。類と司は夢主を想っていた事が伝わったし、類と司の強い友情も伝わった。小説の書き方も好みで上手い。是非、続きをお願いします! (2022年5月25日 20時) (レス) @page5 id: ba1809d3dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パンダアイスマン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hompe6/  
作成日時:2022年4月16日 16時

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