○君と最期に過ごしたあの日。 ページ2
類side
「僕と、結婚してくれませんか」
夜景がよく見える高級レストランの中。
僕は、見事Aと夫婦になった。
結婚式を挙げる二人とは思えないくらい、はしゃいで。
家庭も築こうね、って照れくさそうな彼女…妻を見て僕は幸せだなって改めて実感した。
でも、ちょうど結婚記念一年目のある日。
妻は死んだ
「…………」
事故だった。
猫か何かを庇って、トラックに引かれたという。
手の施しようがなかった、と医者から言われた。
更に、妻は身ごもっていた。
ドッキリとして、黙っていたのか、妻からそんな話は全くされなかったが。
でも、その子も即死。
涙が、どんどん溢れてくる。
「……ううっ…うっ」
子供以来の、大泣きだった。
病院にいた人達も僕の気持ちを分かってか、止められなかったらしい。
何気ない幸せが、奪われた。
罪のない僕らの幸せを奪われた。
……奪われたと言うのは、運転手に悪いか。
運転手も、僕に散々謝ってきた。
居眠りしていました、すみませんって。
そんなこと言っても、Aは戻ってこない。
後日の、静けさが何よりの証拠だった。
「……写真」
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白銀クロ - 麗紅花さん» ありがとうございます!更新、頑張ります!! (2022年6月5日 13時) (レス) @page6 id: b7076099f5 (このIDを非表示/違反報告)
麗紅花(プロフ) - 最高です!『シャッター』とプロセカを合体して凄く新鮮でした。また、どんな話になるのかと気になって読んで見ると、とても感動した。類と司は夢主を想っていた事が伝わったし、類と司の強い友情も伝わった。小説の書き方も好みで上手い。是非、続きをお願いします! (2022年5月25日 20時) (レス) @page5 id: ba1809d3dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パンダアイスマン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hompe6/
作成日時:2022年4月16日 16時