手首にリボンを結び付けないと出られない部屋／朝比奈まふゆ 小兎姫様リク ページ11
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「…！？Aさん、その傷どうしたの…！？」
「んえ、何か付いて………」
私を見るなり、開口一番にまふゆさんはそう言った。自身の首に手をやり、あることを思い出す。
「あ、あー……だ、大丈夫です…ちょっと猫に」
まふゆさんが言っているのは、噛み跡のことだ。相手の首筋に歯型があれば当然心配するだろう。とりあえず、猫にやられたことにしておこう。
「でもそれ…猫にしては」
「お、お題！お題やりましょ」
「う、うん」
床に落ちていた紙に目を向けると、そこには一本の赤いリボンが共に置いてあった。
「…なんかどっちかの手首にこれをリボン結びしないと駄目らしいです」
要約するとそういうことだ。え、このお題誰得？私得だが？まふゆさんに触れるか触ってもらえるんだぞこの美人に。
「じゃあ、私がやってもいいかな」
「あっ、どうぞ」
まふゆさんが私の手首をそっと掴み、シュルシュルとリボンを巻く。お題だからごく普通のはずのその動作には、心做しか不気味な…不思議な…とにかく形容しがたい感情が含まれているように感じた。
…いや、気のせい…だよね。
彼女は流れるような手つきで整った蝶を作る。
「…よし、できた」
形を直し、まふゆさんは私をじっと見つめる。
「あ、ありがとうございます…どうしたんですか？」
「ふふ、なんだか私だけのお人形さんみたいだなあって」
「…へ、」
解錠の音が響く。
「ずっとこのままだったら…悪い猫も寄ってこないのに」
目を伏せる彼女。
どこか気だるげにリボンが解かれる。
「ま、まふゆさん…？」
顔を上げた彼女は私の知っている笑顔を浮かべていた。
「ねえ、Aさん」
「は、はい」
「もし嫌じゃなかったら…名前で呼んでもいい？」
にっこり、まふゆさんが私の手を覆う。
待て、名前呼び…！？まふゆさん、いやまふゆ様が…！
「それはもうぜひお願いします」
「ありがとう、Aちゃん」
「ぐはあ吐血」
吐血は口に出して言った。激しく後悔している、まふゆさんにさらっと流されたから。
「それじゃあ…そろそろ行こうか」
「あ、はい」
歩き出したまふゆさん。その後ろ姿はいつも通り美しかったが、私の脳裏にはあの気だるげな彼女が残っていた。
〜〜〜
「…なんで、あんなこと言ったんだろう」
思い返す朝比奈センパイでした。
いや違いますからね。オチは彰人きゅんですからね。あくまでNLしか書かないんで。
小兎姫様、リクエストありがとうございました！
胸を揉まれないと出られない部屋／東雲彰人 蓮くん女だお！←様リク→←〃／KAITO
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蓮くん - お久しぶりです！！ほほちゃん生きてたんやね！！（E) (2022年8月29日 22時) (
レス) @page24 id: 074b164726 (このIDを非表示/違反報告)
もちち(プロフ) - おおおお久しぶりです！！！！何気に初コメ失礼します！！！今回も最高でした…。彰人ぉぉぉぉ！！！！！！ (2022年8月29日 19時) (レス) @page24 id: 65f0ff2c55 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま君(プロフ) - お久しぶりです〜！！！ 更新ありがとうございます！！！！！！ (2022年8月29日 19時) (レス) @page24 id: ce4c43f51a (このIDを非表示/違反報告)
ほほほほ(プロフ) - お久しぶりです、作者です。皆さんコメントありがとうございます！ リクエストに関してですが、説明欄にございますよう(何らかの不具合で表示されていなければすみません)既に締め切っておりますのでこちらでは対応しかねます……！ 申し訳ございません……！ (2022年8月29日 14時) (レス) id: 83ea4bc3e9 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - あぁぁかあいいいいいすき (2022年8月28日 2時) (レス) id: 460b72d7e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほほほほ x他2人 | 作成日時：2021年7月1日 7時
