五粒目 ページ6
昼休み。
僕はもう食事を終えていて、じっとしているのも暇だった。
だから適当に校内をぶらぶらと歩いていた。
「そういえば…拳藤はどこ行ったんだ？珍しく教室にも食堂にもいなかったような…ま、僕には全然関係ないけどね！」
はっはっは！
そんな笑い声まで追加して独り言を呟き…呟いてはないな。叫んでいた。
角を曲がるその瞬間。僕の視界に深青の髪の毛が見えた。
それはもう、すっごい近い距離で。ああ、ぶつかるな、と思ったとおり、深青の女の子がどんっとぶつかってきた。
僕のここまでで思考に使った時間、約0.5秒。
「えっ、ちょっと！？涙川さん何やってんの！？馬鹿なのかなあ？」
彼女だと認識したのは、なんとぶつかった後のことだった。
涙川さんは驚いて咄嗟に僕のことを見る。それはそれは…絶対に僕みたいな男にやっちゃいけない方法で。
「おわっ…！ご、ごめんなさい！」
鼻の頭をぶつけてしまったのか少し涙目の彼女は、身長差がかなりある僕の瞳を上目使いで見つめてくる。
「あ、あのねー！？とりあえず怪我はないか確認するから、ちょっとだけ離れてもらえるかい！？」
これは…まぁ、年頃の男子なら同じ気持ちなんじゃないかと思う。
好きな人じゃなかったとしても、意識してしまうのはしょうがないことだと…そう信じたい。
だから声が裏返ったのはそのせいだ。うん。絶対。
「あっ、私なら大丈夫。それよりも、物間君はどう…？」
「ヒーロー科が女子にぶつかったくらいで傷つくと思うかい！？」
「さぁそれは…人のよるんじゃないかな…？」
うっ…ごもっともな正論だ。まあでも実際に僕は怪我をしていないし、どちらかと言われれば僕にぶつかった涙川さんの方が心配だ。
「そ、そうだ！物間君に用があったんだ…！」
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真裏(プロフ) - 犬田さん» 原作に近い性格を目指して頑張ってます!嬉しいです、ありがとうございます！ (2018年12月23日 10時) (
レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - 物間くん！！！って感じですごいきゅんきゅんします大好きです！！！頑張ってください！！ (2018年12月6日 8時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
真裏(プロフ) - くじらさん» 応援ありがとうございます！物間君かっこいいですよねぇ… (2018年9月24日 9時) (レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
くじら(プロフ) - 物語めっちゃ好きです…物間くん推しなので楽しく見させてもらってます！これからも応援してます！ (2018年9月24日 1時) (レス) id: 346b0ed4c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真裏 | 作成日時：2018年9月5日 18時
