ナユの過去（2） ページ7
(ナユside)
私の家だって最初からあんなだった訳じゃない
最初は誰が見ても仲良さそうで幸せそうな家だった。
友達にも羨まれるくらいに。
でも変わったのは"アイツ"のせい
アヤ「…………よく言えるわね」
そう、アヤ。
アヤ「幸せ？私のお父さんを死に追いやっておいて、幸せなんて聞いて呆れるわ！
私の家族を崩壊させたのは貴方の親なのよ！！」
こんな事言ってるけど本当は違う。
アヤのお父さんを追いやっていたのは、私のお父さんじゃない
でもそれが思ったより広くに広まった。
それからずっとあんな様子だった。
帰ってくれば即喧嘩
雨の日はもっと酷かった。
でもね、最初は口喧嘩だけだったの。いつからかな、私の方に来るようになったのは
母「貴方のせいよ！」
これがお母さんの口癖だった。
だから、どうしても抜け出したかったの。
でもさ、2人も先客がいるなんて聞いてない。
ミホシから聞いた話によると2人は特別みたいだし。
ミホシは良いよ。ミホシも結構なお嬢様でレールの敷かれた人生だったみたいだし。
似たようなもん。でもあの子は？
見るからに幸せそうな世界で育ってる。
見ればわかる。あの目は幸せに育てられてきた奴の目だ。
だからね、言ってやったの。
なのに、シャルは逆に怒ってた。
なんであの子ばっかり。会ったばかりじゃないの？
憎い。
初めて会った時、アヤに似てた。
見たくない。思い出したくもない。
なら、私の能力を使って追い出せばいい。
そう考えついた。
貴方なら、元の世界に戻っても幸せでしょ？
何ら変わりないでしょ？
お願いだから消えて。消えてください。
私の幸せを奪わないで。
あんたみたいな奴にやっと築き上げたこの場所を奪われたくない。
お願いだからもう、戻ってこないで。
そう思ってたのに、あんなに願ったのに。
ねぇ？なんで？
パク「ナユ、Aを元に戻して頂戴」
ミ「そうだよ。お願い。Aは私のたった1人の親友なの。」
シャ「ナユ、俺Aに戻ってきて欲しいんだ。
出来れば手荒な真似はしたくない。」
なんであの子を求めるの？
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作者名：ruika72087651 | 作成日時：2023年2月28日 0時
