変わり者姉妹、合流を目指す模様 (ページ8)

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第333話姉、協力するページ8

朝日の眩しさで、目が覚めた。
(──明日で、全てが決まる)
「……っし、今日も元気に」
声を出しながら起き上がり、気合を入れようとしたそのとき。
バタンッ！
「ちょちょ、怒るなって！」
「怒りもするわバカタレがあッ！」
「ぶおっふ！」
ええ入ってきたのはなぜか『メイド服』を持ったクザンと能力使ってるサカズキでした。思わず吹いた私は悪くない絶対。
「あ、リナちゃん！ねえねえ聞いてよ！」
「……クザンさん。まさかそういう趣味」
「おれが着るんじゃないよ！？」
「冗談ですよ。サカズキさんに着せ」
「違う！」
「これも冗談です。私に着せたいんですね」
「そうだよ！」
「海賊と馴れ合うなそれ以前に年頃の女じゃろがあッ！」
え、意外。私のことをちゃんと女扱いしてくれたんだサカズキ。「どうせ海賊」みたいな感じだと思ってたのに、なんか嬉しいな。
「さあおれの意図がわかってるならこれ着てちょうだいよ！」
そう言いながらメイド服を突き出すクザンに、にっこり微笑む。
「クザンさん」
「お、着てくれる」
セリフの途中で肩を掴み、強制的に後ろを向かせる。その正面にはマグマと化したサカズキ。私は、クザンの首の前に海楼石の手錠の鎖を押し付けた。これで能力は使えない。
「あいにく、変態の要求に従う気はありません」
「え」
「よォやった、リナ」
ドクンッ！
「どうも」
「ちょ、まって」
「センゴクさん達が来るまで、耐えてくださいね」
「さあクザン……覚悟せいッ！」
「ぎゃあああッ！」

──処刑まで、あと1日