第331話 姉、久々のおやつ ページ6
時刻、午後3時。ちょうどおやつ時である。
……ガチャ
「リナちゃん、約束通り持ってきたよ」
「おやつ！そしてこの香りはクッキー！」
「当たりだよォ」
そう、昨日約束させたおやつ持参の時間です！しかもクッキーって私の好きな部類のおやつじゃないですかひゃっほい！
「クッキークッキー！」
「はいはい、一緒に食べるからこっちおいで」
「イエス、Sir！」
テーブルの上に置かれた皿に乗ってるのは、チョコやらプレーンやら抹茶やらのクッキー。どれもめちゃくちゃ美味しそう……！
「いっただっきます！」
モグ
サクッ
「ふまい！」
なんだこれすごいサクサク感！美味い、美味すぎるぞ！
「次チョコ！」
「……なんかテンション高くない？」
「甘味なんて久しぶりなんですよ！しかもサクサク系大好きなんです！」
「甘味って……言い方が古いねェ」
「すいませんテンション上がってついうおおおチョコうめえええッ！」
「……あとで話すか」
──30分後
「けふぅ……」
「……クッキー、かなりあったはずだよな？」
「半分はわっしとクザンで食べたけど、もう半分はリナが食べたねェ」
「クッキーが美味しすぎるのが悪い」
あれから30分、私達は休憩も挟みつつひたすら食った。その結果──上手に食べきりましたー！
「いやあ、ほんと幸せ！マリンフォード潜伏中に飴ちゃん1個食べた以来のお菓子だ！」
「え？」
「え？」
「え？」
固まるクザンとボルサリーノ。それを見て動揺する私。あれ、どうかした？
「ちょ、え。潜伏って、え？」
「……どういうことだい？」
「あ」
やべ、言っちゃった……。まあいっか、別に隠さなきゃいけないことでもないし。
「その、新聞見て「あれ、これ海軍本部で決闘あるんじゃね？」と思いまして。なんだかんだ頑張ってたどり着き、しばし潜伏しておりました」
「マジかよ……」
「厳戒態勢だったはずなんだけどねェ……」
「はい、さすがに警備厳しすぎて食料庫までしか入れませんでした」
「え、敷地内入ったの！？」
「え、ええ」
「……はあ」
な、なんかすんません……。
──処刑まで、あと3日
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