変わり者姉妹、合流を目指す模様 (ページ40)

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第363話妹、ショックページ40

──数十分後
(ふっ、第一段階はクリアだ)
爆発の中に浮かぶ炎のトンネルを見つめて、静かに息を吐く。だが気を抜いたらダメだ、ここから展開は急速に進むんだからな。
つーか、赤がうっとおしい！見てるとまたムカついてきやがるし……！
「大人しく寝てろやァッ！」
ドンッ！
「ぐうッ！？」
腹を思いっきり蹴り飛ばして、ルフィとエースに攻撃する青キジに駆ける。
「2人に手ェ出してんじゃねェよ！」
ギンッ！
そのまま2人を逃がして、青キジを睨みつけた。
「いくら借りがあるとはいえ、それ以上手ェ出すんならこっちも容赦しねェぞ」
「容赦なんてとっくにしてないでしょうが」
「揚げ足とんな、ムカつく！」
青キジが作り出した氷の剣と雪月花が何度もぶつかる。
キンッ！ギィンッ！ガギンッ！
鳴り響く金属音の中に、俺はふと低い呟きを聞いた。
「取り消せよ……！今の言葉……！」
エースの、声だ。止めなくていい、わかってる。でも、でも！
「ッ、まずい！」
死ぬのがわかってて、止めずにはいらねェよ！
ビシュンッ！
「ッ！？」
氷の、槍？
「逃がさないっての」
「ちっ、邪魔すんなッ！大地割辣(だいちかつらつ)！」
ゴゴゴオッ！
「なッ！？」
地割れはいくらなんでも簡単には越えられねェだろ！それより、早く……！
「火拳ッ！逃げろッ！」
叫んだ。でも、ゆっくりと。まるで、映画でも見てるみてェに。
ジュワアッ！
「……ひ、けん？」
エースの身体が、灼熱に、貫かれていた。