変わり者姉妹、合流を目指す模様 (ページ28)

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第352話姉、くすぐったいページ28

「……もしかして、アンタが若様が言ってた？」
「あ、はい。里奈と申します」
やはり説明は受けていたそうでほっとしつつ名を名乗ると、なぜかベビー5はこちらをぎっと睨みつけてきた。え、なんだろ？勝手に入っちゃったことやっぱり怒ってるかな？
「アンタ、若様に一撃負わせるとかいったい何をしたの！」
おいドフラミンゴ、お前は部下に私のことをなんと説明したんだ。一撃といってもただのデコピンだぞ？はあ、こんなんじゃ他の部下も私にゃ敵意剥き出しだろうな……。
「そんな、大袈裟な。ただのデコピンですよ」
「本当に？」
「嘘を吐く理由がありません。あ、お風呂ご一緒してもよろしいですか？」
「……ええ」
「ありがとうございます」
足早に浴槽に近づき、身体を湯の中に沈める。ふう、あったまるなあ。浴槽自体がおそろしく大きいから、足も伸ばせそうだ。
「…………」
そしてベビー5ちゃん、私のことをチラチラと見るのはやめてください。地味に気になって仕方がない。いや、色々やばいことしてきたから気にするのは当たり前か。私が気にしないようにしよう。
そう思って、目を瞑ったとき。
サワッ
「ひゃああッ！？」
「あ、ごめんなさい」
え、え！？なになにどったのベビー5！？どうしていきなり首触ってきたの！？変な声出てもうたわ！
「すごい、繋ぎ目が全くない。腕も……」
サワッ
「んんッ！」
や、やば、い。くすぐったい……！き、気になるのはわかるがやめてくれえええっ！
「んっ、ふ……！も、う！やめ……！」
「ええ、ありがと」
「はあっ、はあっ……！」
ああくすぐったかった！私くすぐりにほんと弱いんだよな。やっぱり耐性つけといたほうがいいか？