変わり者姉妹、合流を目指す模様 (ページ26)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:3,607 hit

第350話姉、決着をつけるページ26

シュルッ！
「は？」
ドテッ！
「うおおッ！？」
足元に蛇が巻きつき派手に転ぶドフラミンゴ。私は蛇以外のオーラを仕舞って、彼に近づく。
「チェックメイトです」
そのまましゃがんで──
ピンッ！
「づッ！？」
デコピン。彼は作中において言うまでもなく重要な存在だし、なにより今の私は殺す理由をもたない。それより、今は。
フラッ……
「ふッ、約束、ですよ。ちゃんと、連れてってください、ね」
未だ巻きついている蛇を触れて消し、私はドフラミンゴの上に倒れこんだ。や、ば。まだ、意識はギリ保ててるけど。身体動かすのも、喋るのも、だるい。
「……フッフッフッ！まったく、してやられた」
そう言いながら、ドフラミンゴは立ち上がって私を背負う。よかった、置いていく気はないみたい。
(勝てたのはよかったけど、覚醒した能力も使わせられなかったな。私もまだまだ、ってことか)
とりあえず、今は寝よっと──。

──十数時間前、白ひげの船
「リカ！今朝の新聞読んだか！？」
「ああ、バッチリな」
ドタバタと慌ただしく病室に入ってきたマルコにしぃーっとしつつ、質問に答える。
「あ、ああ。すまねえよぃ」
「いや、いいんだ。俺も少し驚いた」
まさか、首を切り落とされてもくっつけ直すとは。上手くいく確証なんてなかっただろうに。我が姉ながらなんともデンジャラス。
「まあ十中八九姉貴はここに来る。3日ありゃ到着すんだろ」
「3日って……！お前、ここからインペルダウンまでどんだけ距離があると」
「姉貴は基本俺のこと第一だ。多少無理してもそんだけありゃ来れる」
「……ほんっとに。お前ら2人は規格外すぎだよぃ」
「その規格外っぷりに助けられてんだろ」
「はは、その通りだ」
会話をしながら、ベットで寝てる彼に目を向ける。呼吸が安定してるから大丈夫、今日もそろそろ起きることだろう──。