変わり者姉妹、合流を目指す模様 (ページ19)

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第343話姉、情報をもらうページ19

「さて、リナ。お前が知ってることを洗いざらい吐いてもらうぞ」
「え」
ちょ、ちょっと待て？クロコダイルさんアンタなにを言ってるんですか？
「し、知ってるって、どういう？」
「知ってる、というよりは考えてることか。裏じゃ有名だぜ、お前が単独で世界政府に喧嘩を売ったっつのは」
(それはどこソースの情報なんだよ！？)
思わずそう叫びたくなったが、それは一旦堪える。落ち着け、ここは交渉するんだ。
「わかりました、話しましょう。ただし、私の質問にも答えていただきます」
「構わない」
「じゃあ少し長くなるかもですから、椅子にでもかけてください」
クロコダイルが椅子に座るのを待って、私はインペルダウンでしたのと同じ内容をクロコダイルに話した。話し終わると、彼は楽しそうに笑って口を開く。
「なるほどなァ、確かになくはなさそうな話だ。となると、天竜人どもが大量の果物を持ってきたってのも納得できるな」
「理解が早くて助かります」
そう、インペルダウンでは割愛したが、おそらく天竜人の果物は世界政府からの指示だ。0にも等しい確率とはいえ、運が良ければ私が死んだときその中の1つに能力が宿る可能性がある。もっとも私は生き返ったから、意味なくなったけどね。
さて、次はこちらの番だ。
「今度は私の質問に答えていただきますね。ここはどこなんですか？」
「おれがバロックワークスを設立する前に拠点にしていた家だ。森の中にあるから、迷子にでもならなきゃまあたどりつけん」
なるほど、今はここに潜伏してるってとこかな。これは私にとっても好都合、しっかり体調を整えられそうだ。
「次、なぜ私を助けたんです？」
「インペルダウンにいるはずのお前がなぜここにいるか興味があったんでな。今じゃ後悔してるが」
そう言って苦い顔をするクロコダイル。興味本位で拾ったら爆弾だったというわけか。
「じゃあ、私が持ってた荷物はどこです？」
「海楼石の棒のことか？あれなら倉庫にぶちこんでおいたが」
「あ、捨ててなかったんならいいですよ」
よかった。捨てられてたら私がわざわざインペルダウンに留まった意味がなくなるもんな。