変わり者姉妹、運命に抗う模様 (ページ49)

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第329話姉、助けを求めるページ49

「最低。ほんとにありえない。ボルサリーノさんなんてチ○コもげろ。でも好き。死ぬな」
「……ボルサリーノ、あんたリナちゃんになにしたのよ」
「ちょォッとからかっただけだよォ」
あの後しばらくして現れてくれた救世主(クザン)に、私はひしとしがみついていた。もう、ボルサリーノは海王類に食べられてもいいと思う。まあもしそうなったら助けるけど、好きだから。
「かわいいって褒めたら照れちゃってねェ、それがおもしろくて」
「ええ……確かにかわいいけどさ」
「言うな言うんじゃねえ」
ああもう！なんでみんなかわいいなんて言うの！？私はここでは冷静クールかつ妖艶なキャラで行くつもりだったのに！いつの間にかからかいがいのある子になってない、ねえ！？
「へえ……まあ、からかいたくなる気持ちはわかったな」
「わかってんじゃねえよこのアホウドリがあああッ！」
キンッ！
「ッ〜〜〜！？」
イラついて、あとなんか危険も感じたのでクザンの股間を思いきり蹴り上げ、出入口の扉に駆け寄り開け放って叫んだ。
「大変だあッ！ロリコンがいるぞおおおッ！」
叫んですぐに、センゴクさんとサカズキが走ってきた。もうこの2人しか希望はない！
「おい！なにがあ」
「センゴクさあああんッ！」
ドンッ！
「うおッ！？」
走ってくるセンゴクさんにこちらからも接近し、ダイナミック接触。そのままギューッ。
「お、おい！？いったいどうした！？」
「猿とキジがロリコン！今すぐ海に叩き落としてください！でもすぐに助けてください！」
「すまん、何を言っているのかわからん」
「……少し話を聞いてきますけえ」
「ああ、頼む」
……サカズキだから大丈夫、だよね？まさか、感染したりしないよね？もしそうだったら私は泣く、泣いちゃうぞ。だから頼む、サカズキはどうかサカズキのままでいてくれ。私の殺害企ててもなんでもいいから。